ARMYの恋愛相談に乗ったら最終的にディスられた話

あけましておめでとうございます。

先日。
ARMY というかKPOP好きな女性二人と議論する機会があり、その時の会話が非常に興味深かったのでここに記録させてもらいます。

会合に参加したのは3人

筆者(38)KPOP歴一年の素人。BTSに関しては多少明るくなったものの基本的に無知。
seventeenの楽曲に最近ハマっている。

A子(20代)BTSの為に何度も国外脱出を試みては失敗している強者。メンバーの誕生日の周辺にSNSがうるさいので、筆者はメンバー誕生日の度にミュートしている。

B子(40代)主婦
東方神起からずっとK-popを追いかけている古狸。BTSも履修済みだが、最近はNCTばっかりらしい。

3人でワイワイ「ジミンの臍のゴマ。一粒いくらまでなら払えるか」などの他愛もない話をしていたら突然A子が口火を切った。

A子　「彼氏が　出来ない」

僕(だろうね。)

これは僕がこの一年ずーっと思っていた疑問でもありました。
K-popファンの子達。あんなもんを日々脳内に供給し続けていたら、現実の恋愛なんて出来なくなるのではないかと。

A子「ダメなんです。BTSと出逢ってからというもの生活の中心がBTS…というより生活がBTSになってしまっていて、気づいたら一般男性に全く食指が動かなくなってしまったんです」

僕は一体何を聞かされているのだろう。

痛いって解って鉄の壁に突撃しに行って「痛い」って泣き叫んでる奴にかける言葉なんかない。

B子は深く頷いた

B子「解る…わたしも子供の時「イタズラなkiss」の入江くんに恋して、現実の男性が全部バカボンの作画にしか見えなかった時期あったわ…」

入江くん

肩幅半端じゃねえ

一般男性↓

A子「わかります！一気に世の男性の解像度が低くなってしまったというか」

解像度とな。

BTS↓

一般男性↓

僕「そしたら、BTSみたいな男の人と付き合えばいいんじゃないか？」

AとB「いねえんだよ」

あれ？タメ語使われた。

僕「や、ほら、新大久保あたりに沢山いるじゃないですか…ジェネリックテヒョンみたいの…。
あーゆう人達なら(テメエの毒された網膜にも)解像度も高く視えるんじゃないかな…」

A子は深く溜め息をついた。

A子「確かに。あ！素敵！ストライク！って人は居ますよ。でも、それはやっぱり偽物なんです」

偽物とな。

A子「至近距離で観るとほら、このへん(もみ上げの下あたり)に毛が生えてたりとかするじゃないですか…それを観ちゃうとああ…男の人だなって感じちゃって急に冷めちゃうというか。」

僕「待って待って。

え？男の人と付き合いたいんだよね？？
え、彼氏ってそうゆうことだよね。
てゆーか多分BTSのメンバーも良く見たらこの辺に毛が

AB「生えない」

うわあ…

B子「聞いて。これは盲信してるとかじゃないの。
ただの事実。
私たちは彼等の写真を何千回拡大したと思ってるの？彼らに　この辺の毛は生えないのよ。処理してるんじゃなくて、生えないの。」

僕「すみませんでした…」

あの辺の毛ってなんて名前なんだろう…なんて名…

ヘイナーナーナー…ヘイナーナーナー…

B子「それに。明らかに意識してバンタンに寄せてる男子って嫌なのよ。ウチの子達は血の滲むような努力をしてあの美貌と才能を手に入れたのに、ガワだけ寄せて来られると腹立つわよ！」

ウチの…子達…？

 

ちなみにB子は昨年の秋頃髪を紫に染めて「グクちゃんとお揃い〜」とかやっていた。
僕にはパプテマスシロッコにしか見えなかったが。

A子「私このままだとずっと彼氏ができない気がするんです…現実の男性と恋愛なんてする気にもならない。多分デートとかしてても「あー帰ってyoutubeで BTS見てえー」とか思っちゃいます」

僕「それで幸せならそれでいいんではなかろ

A子「でも、彼氏は欲しいんです」

love is so mad…

B子「私はね。旦那をNCTにする事に成功したのよ」

精神病院まだやってるかな…

A子「あ、ダイエットとか美容とかを頑張らせたって事ですか？」

B子「そんなの私がいって聞くわけないじゃないのよ！
あのね、長年連れ沿って見飽きたと思った顔でもずっと観てると見えてくるのよ。

良く観たら眉毛の角度がメンバーの誰に似てるな？とか。

口角はこの子っぽいかも？とか

寝起きの顔がこの子っぽいな？とか

そうやって小さな共通点を日毎に見つけていくと不思議なもので、パーツの一つ一つに愛着が湧いて旦那の顔が好きになってくるのよ？」

何故か僕の脳内では「金田一少年の事件簿。六角村殺人事件」のシーンが浮かんでいた。

ともさかりえ…何してるかな…
古尾谷雅人さん…名優だったな…

A子「よく観ないで嫌がってちゃダメですね。距離を近くしてからこその新しい発見があるって事ですね…でもその段階まで行けるかなあ…」

B子「これから出逢いたいならあれ！薄目で見る事をオススメするわよ！ で、ぼんやりした部分を脳内で補完すると、イケメンに見えてきたりするわよ！そこでいいなって思った人は、これから好きになれる素質があるんじゃない？！」　

交通事故が増えるなあ…

A子「おー！！つまり脳内で自分の眼にULIKEをかけちゃうって事ですね！それはアリかもですね！」

B子「そー！ハッキリ見ようとせずに雰囲気で捉えて、良いなって思えたら近くでしっかり観て、そこから自分の愛せるパーツを見つければいいの！」

そうかあ。
これから街ですっげー薄目で歩いてる女子を観たらあれは彼氏が出来なくて悩んでるK-popファンだって思えばいいのか…

A子「解像度低くして見ればいいって事ですね！」

待って待って戻ってるループしてる落ち着いて何の話してるの君たち。

僕「いいでしょうか」

AB「はい」

僕「あの、BTSも、NCTも、ゆくゆくはオジサンになると思うんです。」

AとBはマジでこんな顔をしていた。

僕「A子はいつかオジサンになった彼等も愛せるでしょう？美しい時期って過ぎ去っていくものじゃないですか。

そう考えたら恋愛する相手のもみあげの下の毛とか、顔の美しさとかってさほどな問題じゃないと思うんですよ…」

……

……  

B「たかひろくん」

僕「ハイ」

B「正論しか言わない男はモテないわよ」

A「そうですよ…」

僕「すみません…ジミンの臍のゴマの話します…？」

B「そうね…私は一粒五万までなら出すわ…」

最終的になぜか「お前はモテない」と言われて終わった。そんな日でした。