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RIDDLE20周年ツアー ゲストとの思い出 BIGMAMA編①





来月に迫ったRIDDLE 20th Anniv TOUR。
そこに出演してくれるゲストバンドとの思い出をツラツラゆるっと書いて行こうかと思います。

最初は7/31 の東京公演に出てくれるBIGMAMAについてです。






最初の出逢いは何故か割としっかりめの記憶なんですけど、RIDDLEのほんとに初期。初ライブから数ヶ月とかそういう時期に出演した八王子RIPSでのライブでした。2003年の話です。

僕らは19〜20でしたね




その当時既にTOTALFATのメンバーなんかは交流があったので、「後輩のバンドなんだよ」みたいな予備知識がありました。


当時は金井(Vo.Gt)がベースボーカルでバイオリンも居ない編成だったんですが、高校生とは思えないくらい演奏が上手くてしかも全曲オリジナルって聞いて驚愕しました。

レベル高くね??


同時期にBIGMAMAと同世代であるmugwumpsやORTEGAなんかも対バンしてるのですけど

これはマグワンプス。今も最高のバンド

「BIGMAMAがどうこうじゃなく八王子は恐ろしい街だ」

とバンド層のとてつもない厚さに戦慄しました。

そこからは割としょっちゅう対バンもするようになったんですが、とにかく元気でうるさい彼等の先輩方TOTALFATとちょっと違った…

例えるなら図書室の奥で小難しい純文学とか読んでいるような…物静かな雰囲気でメロコアを演奏する彼等を「不思議なバンドだなあ」って興味津々でした。



楽曲的にも周りのバンドが皆演奏していたようなアッパーでパーティーライクな西海岸っていうよりどこかメランコリーな雰囲気が当時から漂っていました。

この時に演奏してた曲は「short films」とかにも入っていると思うんですけど。


そっから一年とか後なのかな??
何度目かの対バンの時に「実はこの編成では今日は最後なんです」って金井に言われて

「えっ誰か辞めるの??!」ってビックリしたら

「やっ、バイオリンを入れてやるんです」

って言われたのを鮮明に覚えてます。


えー!yellowcardみたいじゃん!いいねいいね!って思いました。

金井の声質的にもバイオリンのいるメロコアバンドって良いイメージしか浮かびませんでした。



その前後くらいに僕らは下北沢のUKP内に新しく設立された「RX-records」からデビュー作をリリースする事になって。

2005年設立



僕の中でのレーベルってやっぱりFAT.epitaphとかのイメージなんで、「何バンドも居てファミリーみたいに切磋琢磨していく」夢想を持っていたんですけどね。


デビューしてから半年くらい、所属バンドがRIDDLEだけって一人っ子状態だったので、

「流石にそろそろ弟が欲しいよパパ」的な事をレーベルのボスに言ってた記憶が。


で、なんでそうなったかは覚えてないんですけど、地元埼玉の今は無いファミレスの駐車場にRIDDLEメンバーとボスが当時のベーシストの軽自動車にギュウギュウになって

僕らが家から持ち寄った「このバンドカッコいい」デモ音源を聴きまくる

って謎の会があったんですね。


多分その頃には結構日本各所からデモ音源がレーベルに届いていたと思うんですけどね。なんであんな事やったんだろう


で、いくつかのバンドにボスが好感触を示したんですけど、BIGMAMAのデモCD(バイオリン入ってたやつかその前かは覚えてない)を聴いた時は特に反応著しくて

ウチにもまだあるやつ


「このバンド 出します」

って言ってたのを強く覚えてます。
まだメンバーと話してもいないのに。



いやいやそれはBIGMAMA側が決める事だからなあ…って思いながらも、実現したら嬉しいからRIDDLE側も「やりましょやりましょ!」って言ってました。


既に彼等の先輩だったTOTALFATやFor Better.For worseはレーベルに所属してデビューしていたし、タイミング的にもそろそろデビューじゃないかな?と思っていたのでね。


その後割とすぐにBIGMAMAに会った時に
「RXの人。ライブにめっちゃ来てくれます」って言われてビックリしました。

「めっちゃ行ってるんだ」


ボスの本気度にもビックリしましたけど、当時はレーベルってのが今とは比較にならないくらい沢山あったし、「若くて才能あってバイオリンが居るバンド」なんてどこのレーベルも皆喉から手が出るほど欲しいだろうからどうなるかな…
そんな噂も入ってきてたし。どこどこがBIGMAMA狙ってるらしい的な。


で、またなんかのタイミングでメンバー揃ってキチンとした口調で

「後輩になります。よろしくお願いします」って言われました。

「あ、そうなったんだ」





「出します」を現実のものにしたわけですね。
こんな経緯で、初めてのレーベルメイトが僕等に出来た訳です。

彼らの処女作「short films」は贔屓目抜きでホントに完成度高くて、周りでも随分話題になりました。

今でも結構聴く




特に三曲目??くらいの「Now yor're not here」って曲の素晴らしさに周りのバンドマン総出で

「アレはやばいよ!柿沼(Gt)が歌ってるやつ!凄い曲作ったね!!」


って詰め寄ったら




蚊の鳴くような声で「カヴァーです」って言われてめちゃくちゃ気まずかった思い出があります。



shortfilmsのツアーもRIDDLE何本か一緒で、ファイナルの新宿ACBにも 呼んで貰ったんですけど、蟻が圧死するレベルでパンパンで「これから凄い事になるんだなあ」って、羨ましさと感慨深さが混じった目でそれを観てました。

チケット代が安すぎる





その日の打ち上げ。多分歌舞伎町の白木屋とかだと思うんですけど、当時のギタリストがこの上ない晴れやかな顔で

「僕は今日で最後なんです!ハッハー!!」みたいな事言い出して、そしたらバイオリンの奴も「僕も最後なんです」って。

「これだから大学生バンドはよ!!」

って思いましたね。


デビュー作のツアーファイナルで2人辞めるってなんやねんってなるじゃないすか。


残った3人がまあ彼等っぽい静かな感じで「や、まあでも頑張ります。ここで終わりたくないんで」みたいに前向きだったのに救われました。

その時に金井から「ベーシストを入れてギターボーカルになろうと思う」って話を聞いたような気も

いいじゃん!金井全然ベース似合ってなかったし! 


そこからBIGMAMAは活動休止期間に入るわけなんですが、ある日突然レーベルボスから「今BIGMAMAの新メンバーと居るから来てよ」みたいに誘われて吉祥寺…だか高円寺だかのお店に誘われるまま行ったんです。


まあそしたらメンバー全員居て、

新ベーシストと名乗る人はでけえし長髪だし地を這うような声で「うす…」みたいな感じだし

新バイオリンという女性は凄い元気だし関西弁だし「よろしくやで!」みたいな感じだし。




大丈夫なんだろうかこのバンド

って思った記憶があります。



なんか長くなってきたんで続きはまた改めて書きます。

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