「20点の幸せ」を見つける。

back numberの曲『瞬き』にこんなフレーズがある。

幸せとは、星が降る夜と眩しい朝が
繰り返すようなものじゃなく
大切な人に降りかかった
雨に傘をさせることだ

「星が降る夜」も「眩しい朝」も、
まさに「幸せ」そのものだろう。

まさに「幸せ」の例えとして最適なものだと思う。
ましてや、「星が降る夜」と「眩しい朝」が繰り替えしていたら、きっとどんなに素敵で幸せだろうか。
皆同じように想像に胸を膨らますだろう。

だがback numberは、幸せは星降る夜と眩しい朝の繰り返しではなく
「大切な人に降りかかった雨に傘をさせること」だと言う。


とても、日常的だと思う。

でも、それって幸せなの?とも思う。


大好きな恋人とディズニーランドに行ったり

新婚旅行で海外の美しい景色を見に行ったり

家族で美味しいもの食べに旅行に行ったり

これらは誰もが「幸せ」だと答えるだろう。
想像してみたら、間違いなく幸せだ。

でも、これらは「星が降る夜」と「眩しい朝」なのだ。

日常からではない非日常の世界、出来事。
一生忘れられない思い出になるような、そんなもの。
誰もが「幸せ」だと思うような「うらやましい」と思うようなもの。


じゃあ、「大切な人に傘をさせること」とはなんだろう。


「大切な人に傘をさせること」は、
皆が「うらやましい」と思うものではない。

きっとこれは、ディズニーや旅行などの「非日常」とは違う
「日常」にある幸せのことだ。

他の誰でもない「自分」が、幸せだと思うことだ。
他の人からしたら「些細な出来事」に思えるような
どこにでもあるような、そんな出来事。


幸せのハードルを下げる。

back numberはこれを伝えたかったんじゃないかなと思う。


「幸せ」ってなんとなく、すごく大きいことに思える。


でもそうじゃない。
幸せって実は、日常の色んな所に存在しているんじゃないかなと思う。

「星が振る夜」や「眩しい朝」を「100点の幸せ」だとしたら
「大切な人に傘をさせること」は「20点の幸せ」かもしれない。

でも、「20点の幸せ」は、きっと毎日、存在している。

「映画を見ながらでっかいポップコーンを2人で半分こすること」だって
「ドライブの帰り道に、懐メロをイントロドンすること」だって
「虫の鳴き声が聞こえる夜、アイスを買いに行くこと」だって

どれもが、日常の中にある「20点の幸せ」だろう。

「20点の幸せ」は、「100点の幸せ」とは違って、
自分でしか気づくことができない。

back numberの『瞬き』では、サビでこう歌っている。

幸せとは、星が降る夜と眩しい朝が
繰り返すようなものじゃなく
大切な人に降りかかった
雨に傘をさせることだ

瞬きもせずに目を凝らしても
見つかる類いのものじゃない

だから側にいてほしいんだ

「20点の幸せ」は、目を凝らしても気づけるわけじゃない。
だから、一緒に居てほしいんだと言う。

幸せのハードルを下げることで
きっともっと、生きやすくて幸せになると思った。


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