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Froomのミッションを策定しました。

久しぶりにnoteを更新しようかなと思い、PCをカタカタし始めました。
Froomを設立して4ヶ月ほど。コロナの状況も相まって、自分の内側に籠ることが多かったような印象です。

最近、Froomのミッションを策定したので、今回はそれについて書ければと思います。

なぜ今の状況でミッションを設定しようと思ったのか、その背景から、どのようにミッションを策定し、どのような思いを込めたのかということを書きます。

なぜミッションを策定しようと思ったのか

「初期のスタートアップにおいて、ミッション・ビジョン・バリューの策定に時間を使い過ぎても、事業はすぐにピボットしていくから、その状況に合わせてミッション・ビジョン・バリューは変えていけば良いよ」という考え方に自分は立っていたので、あくまで最低限、譲れないことだけは言語化した上で、割と放置していました。

「子どもたちが未来を活き活きと思い描き、実現していける社会を創る」

という言葉を使っていました。「弊社のミッションは、〜です。」というような形でピッチ資料にも組み込んでいました。

なのですが最近『優れた起業家は何を考えどう行動したか』という本を読んでみて、日本における偉大な起業家たちは、当初からミッション・ビジョン・バリューを大切にしていたんだという学びを得ました(個人的にはビズリーチを運営するビジョナル南さんの話は学びが多かったです。引用記事全部リンクをメモしたくらいですw)。

さて、偉大な起業家たちのストーリーを受けて自分としては、起業前からなんとなく設定していたミッションから離れ、ゼロベースでミッションを考えてみようという思いが芽生えました。

また、今までなんとなく設定していただけなので、自分にも社内にもミッションがキーワードとして定着していない現状にも気づくことができました。

そこで、「Froomにおけるミッションとは何か?」という定義付けから始め、ミッションを策定することにしました。

どのようにミッションを策定したのか

ミッションを言葉として創るという段階です。LayerX福島さんが書かれている「LayerXのミッションを再定義しました」では、どのようなフローを辿ってミッションを再定義したのかが書かれていたので、こちらの記事を非常に参考にさせていただきました。

気をつけなければいけないのは、鵜呑みにしないことでした。福島さんは既に2社目であること、LayerXはブロックチェーンカンパニーという領域設定であること、企業フェーズは既に先を進んでいること、などのように、僕たちFroomとは前提条件が全く違うよね、ということを忘れずに全力で参考にしました。

ミッションを考えていく中で、ミッションには主に3種類のタイプが存在するなと感じました。

自己宣言型 => 自分たちの会社はこうありたいと宣言するタイプ。今いるメンバーのテンションが上がるようにあえて「内向き」な言葉を使う。

未来の仲間型 => 未来の仲間(特に採用候補)にささるように会社のやり方を伝えるタイプ。特定のコミュニティにいる人に刺さる「濃い」言葉を使う。

社会的絶対善型 => この会社があることで社会に起こる効用、意義を説明するタイプ。ステークホルダーが多様で複雑な会社が、世の中に「存在意義を簡易な」言葉で伝える。

(福島さんnoteより引用)

Froomのミッションは、上記のどれに当てはまるのだろうか?という問いから始めました。

僕たちFroomは、起業当初から「教育分野での事業を展開していきたい」という思いがありました。

メンバーを鼓舞するような自己宣言型:
教育分野においては「自分たちが信じる理想の教育を提供する<世の中や人々に求められている教育をより使いやすい形・効果ある形で提供する」だと考えているので、自分たち向けへのメッセージはなんか違うと思いました。

特定の人たちに向けた未来の仲間型:
教育分野に精通する、教育関係者たち向けのメッセージ。上記と同じく「自分の理想の教育を届けたい」は違うのかな、という思いから、これも上記と同じで違うかもと判断しました。

世の中に向けた社会的絶対善型:
教育というある意味レガシーな分野では、自分たちだけでできることは決して多くないと思います。むしろ世界中の実力・熱量ある主体たちと、力を合わせていく必要があるんじゃないか、多くの人に理解してもらうことが必要だろうな、という思いから、多分これだろうなと思いました。

上記3パターンを検討した上で、「多くの人が"それって重要だよね"と思うような、カッコつけない、簡潔なものにしよう」ということを優先順位の一番において、ミッション策定を目指しました。

Mission:世の中に向けた、私たちの在り方

私たちにとってのMissionとは、存在理由です。
「私たちはこのような使命を果たす」という意思表示であり
この使命の元、私たちは存在します。

Froomのミッションの定義です。これを達成できる言葉をミッションとして策定しようとしました。

どのような思いを込めたミッションなのか

「Froomの存在理由ってなんだろう?」という問いから始めました。

僕がミッション策定で思ったことは、ミッションとはなにかかっこいい言葉を探す、真新しい価値観をブレストするものではないということです。

社内に自然とある価値観。わざわざお互い確認しなくてもこれが大事だよね、これをやろうとしているんだよねというものを「自然と」抽出したもの。

それを人数が多くなったとき、目の前の様々な要因で迷ったときに「言語として」立ち返られるコンパス・地図みたいなものがミッションなのだなあと改めて思いました。

(福島さんnoteより引用)


上記部分から僕はミッション策定を
社内に既になんとなく存在している価値観を、あえて言語化してあげる作業」と考えました。

Froomではこんなことをしたいよね、という価値観を思いつくだけたくさん言語化してあげました。

(実際に策定途中で書いていたメモ。頭悪そう。笑)

「Aというものを、Bにする。その結果、Cになる。」
A→Bの働きかけがミッション。

<ブレスト>
A→B
変化の時代で生きる子どもたちを増やす
社会で生きる力をもつ子どもたちを育てる
自分の人生に主体的で、楽しめる子どもたち
B→C
その結果:子どもたちが自分たちの人生を幸せに生きることができる。

変化の時代→21世紀
21世紀を楽しめる子どもたちを育てる
21世紀を生きる子どもの後押し
21世紀を楽しむ

バーっと色々書き出して、そのあとに「カッコをつけることなく、端的に言い切る」ことを忘れずに、収束させていきました。

21世紀を「楽しむ」子どもたちを育てる

そういう訳で、Froomのミッションは21世紀を「楽しむ」子どもたちを育てるに決定しました。

この変化の激しい現代は、自己肯定感や幸福度にネガティブな影響を与えます。これまであった「人生の正解」がなくなりつつあります。

その中で僕たちは、困難なこの現代を、難しい時代と認識した上で、それでも前向きに、全力で楽しんでやろう!より良くしてやろう!という子どもたちを育てたいという思いを込めました。

メンバーからの反応は良くて「分かりやすくていい」という言葉をもらいました。「まずは自分たちが21世紀を楽しまなくちゃな」と日常に定着しつつあります。

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こんな感じで、今回はミッション策定の流れを言語化しました。これからも考えたことを備忘録をかねてnoteで書いていけたらと思います。

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では、最後まで読んでいただきありがとうございました!

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