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お金は寝かせて増やしなさい ~を読んで

老後2000万問題が囁かれるなか、20代後半である自分も他人ごとではない。私が対象者となるその頃、年金制度は破綻しているかもしくは貰えたとしても雀の涙程度なのだろう、というのが個人的見解だ。老後の自分は今の自分が支えなければならない時代である。

とはいえ、企業に勤める20代のサラリーマンが毎月たっぷり貯蓄ができるわけもなく、無理のない範囲で何かできることはないかと模索していた。投資や株は簡単に手を出せるものではないと思っていたし、そもそもデイトレーダーのように日々の経済の動向をチェックし続けるようなマメさも持ち合わせていない。漠然とした思いを持ちつつYouTubeを見ていたところ、積み立てNISAについての情報チャンネルのオススメが出てきた。興味本位で話を聞いてみると、非常にわかりやすい。かつご本人が実践していることでもあるので実践的で信ぴょう性もある。これをすれば儲かるよ!という話ではなく、あくまでも淡々と具体例を交えながら投資についてのメリデメを教えてくれる。私は気になるサムネを片っ端から見ていった結果、一番初心者でもできそうな積み立てNISAをやってみることにした。もちろん自己責任で。

口座を開設して積み立てNISAを始めて1年が過ぎた。調べた知識や情報から自分で選択したインデックス投資の銘柄に投資をしていて、毎月設定した金額が引き落とされ、順調に資産は増えていた。思ったよりもすることがない。一応毎日アプリで資産の状態は確認するが、毎日そんなに変わるものではない。それでも今のところ着実に利益は出ている。銀行に預金を預けておくだけよりも良い状態であることは私でもわかる。ほったらかしているからこそ不安になってきた。投資をしているのに本当にこんなに楽ちんで大丈夫なのか。もっと世界経済の状況を調べて学んで、何かしら対応すべきなのではないか。またもや漠然とした不安だ。そんな思いの中で書店で投資についての本の棚を眺めていたところ、この本が目に留まった。原点となったYouTubeチャンネルで、投資初心者が読むべき本として紹介されていた本の著者の名前を憶えていたのだ。

自分が知りたかったことについての内容ということもあり、1日で一気に読破した。今では何とも言えない万能感に包まれている。また漠然とした不安を抱えるようになるかもしれない未来の自分のためにも、心に留めておきたいポイントを整理しておこうと思う。

・ドルコスト平均法とバイ&ホールドで安定的に積み上げて寝かせて増やす

・「生活防衛資金」は毎月の生活費の2年分確保しておく

・最悪の事態を想定して自分のリスクの許容度を知っておく

・インデックス投資は究極の分散投資だが資産配分は常に意識する

・損益で一喜一憂しない!下がったときはむしろ買い時でラッキー!

・積み立てNISAでインデックス投資をしている以上、20年は持ち続ける意思

・資本主義として世界経済が成長していくことを信じる

・出口戦略を実践した人は日本にはまだいない(=今後の動向をチェック)

・自分の20年が終わるタイミングで株価がどうなるかは考えてもわからない

・加齢に伴う資産配分比率の変更も視野に入れる


結果的に、どっしりと構えて少しのことでは動じないで精神でコツコツと積み立てていくことがインデックス投資には向いているようだ。長い歴史的な観点からみても、世界経済はこれまでずっと右肩上がりに成長をしてきている。そこに対してリスク分散をしながら投資しているのがインデックス投資なわけであり、決して一攫千金を狙うようなものではないがその分安定的に資産を管理することができる、といったところだろうか。もちろんこれはあくまでも貯金ではなく「投資」なので、この先の未来何が起こるかはわからない。増えることもある分その逆もあるということを理解しつつ、それでも自分がこの選択をしているということに責任をもって続けていきたいと思う。

この本のおかげで、自分のしている投資に対する漠然とした不安を和らげることができ、前よりも少しだけ自信を持てるようになった。だからといって今の状況に胡坐をかくようなこともせず、これからもいろんな角度からの情報をインプットしつつ未来の自分へのプレゼントを肥やしていきたい。



お金は寝かせて増やしなさい ~を読んで  …Fin

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