見出し画像

『花の枯らし方』を振り返って

お世話になっております。りこりた主宰の名塚です。
旗揚げ公演『花の枯らし方』は座組全員大きな怪我もなく、また現時点において体調不良等の連絡もなく、無事に終演いたしました。
改めまして、ご来場いただきましたお客様方ならびに活動をお見守りいただきました方々に御礼申し上げます。本当にありがとうございました。
座組の皆さんやお客様方に支えていただき、こうして仙台で劇団のスタートを切れたことがただただ嬉しく、また沢山のご反響をいただけたことも感謝の念に堪えません。

私個人としては、公演が終了してから2週間が経ち、やっと浮ついていた意識が少しずつ日常に戻ってきたかな、という心境です。

作品について少しだけ振り返ると、集団のルールが社会のルールを逸脱してしまう瞬間を描きたい、という気持ちから書き始めた作品でした。そして、集団を構成する登場人物たちが私たちの生活から距離のあるものではないように、愛おしく感じてもらえるようにと創作をしてまいりました。
こうしたお話を作る座組の私たちも勿論集団なのですが、毎週稽古を重ねるごとに座組で共有する時間が愛おしく感じるようになりまして。あ、そりゃ集団を守るために行動するよね、と妙な納得をしてしまいました。
現実と作品のリンクを改めて感じる、というのは不思議な実感でした。
脚本家としてあるいは演出家として、目指したことが出来た点も力が及ばなかった点もそれぞれ多々ありますが、『花の枯らし方』という作品がお客様の日常に少しでも還元できるものとなっていたのならば、幸いに思います。

次回公演の予定について、現状この場でアナウンスできるものがないのが口惜しいのですが、今後も皆様に作品をお届けできるよう、誠心誠意活動を続けていく所存です。何卒、ご期待をいただけますと幸いです。
この度は本当にありがとうございました。
また作品をお届けできる時を、心待ちにしております。

2023.03.12
創作ユニットりこりた
主宰 名塚かずや



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?