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しっかり者を演じる

私はせっかちだし、そんな要領も悪くはない方なんで、しっかりしてるねって小さい頃から言われてきたんです。

親にもあなたは手がかからないからって。だから私は手がかからないいい子を演じてきた。

それが思春期になり爆発。
反抗期は荒れました。
親の言う事は聞かなくなった。
 
子育てしてても、みんなにしっかりしてるね。凄いね。いつも元気だねって言われるようになって。

自分の中での違和感。
その違和感が段々と大きくなっていった。

【しっかりしてるね。幸せそうだね】

これを言われると。
段々としんどくなり。
終いに、イライラしだしたんです。

え?私の何がわかんの?って

全然幸せじゃなかったし。
全然しっかりしてないし。
無理してるだけだし、ただ必死なだけなんだけど…

いつもイライラ。
そのイライラが何かもよくわからないまま。日々の子育てに追われる日々。
自分の時間なんか全然なくて。

いつのまにか、自分の感情さえ感じなくなっていったんですね。
怒りは二次感情。
それがわかってたら、よかったけども。
当時の私にはわかるはずもなく。
怒りをほったらかし。
自分を置き去りに。

自分を完全無視した。
自分を雑に扱った。
自分虐めをし続けた。

長い間、自分を無視してきた結果。
感情麻痺になった。

でも子供達には愛情を注いだ。
私の宝物。
私なりに200%の愛を注いだ。

自分のコップはいつもカラカラなのに。
少し溜まっては、子供らに愛を注ぐ。

だから私はいつもカラカラ。
自分には1ミリも愛を注げない
そんな母でした。

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