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#4 映画「岸辺露伴ルーヴルへ行く」

こんにちは。RICOです。
1人映画っていいよね。自由に感じたことを記憶にとどめておける!
友達と観に行くのも好きなんやけど、観た後に感想言うときに、なんか当たり障りのない感想言っちゃうんだよな~(笑)
面白くなかった―とか考察とか結構言いづらかったりして、ありきたりな感想並べてるうちに、持ってた感情が覆い隠されちゃう感覚になる。
その分、1人映画は気楽で好きだったりする。

今日の1人映画は、公開初日!「岸辺露伴ルーヴルへ行く」👏
原作、アニメは全然観たことないんやけど、ドラマを観て、オカルトとファンタジーの絶妙な塩梅にハマってしまって…昨年ルーヴルに行ったこともあって、楽しみにしてた♡
まだ公開初日なので、ネタバレできるだけせずに、ラフに感想を書きます!


パリと日本。どっちにもはまる岸辺露伴の世界

パリパートと日本パートがあるんやけど、どっちもしっかり岸辺露伴の世界観に合わせてあったなあ。それでいて、それぞれの国の景色、文化の良いところをちゃんと描写していたところに見入ってしまった😲
曇天のパリ&人気(ひとけ)のない美術館って、それだけで不穏な空気を感じるというか。
妙にシーーンとしてて、大理石の床の上を歩く音だけがコツコツ響いてる…みたいな。これが絶妙に岸辺露伴の世界観とマッチしてるなーって思ってた。ドラマ版もそうやったけど、岸辺露伴の世界ってずっと曇天というか漆黒ではないけど明るくもない空気感を伴ってて。それがルーヴルとすごく相性がよかった!!

逆に日本のシーンは昔の山奥の旅館が出てきて、ししおどしの音が響いてる夏の田舎の空気感🍃古い日本家屋ってこれもまたちょっと怪談っぽい。
どう考えても使いきれんやろって数の部屋があったり、誰かが歩くたびに床がミシッと音をたてたり、長い廊下の曲がり角で誰かと遭遇しないかってちょっとドキドキしたり。
またこれがオカルト的な世界観にぴったりだったな。
あと、木村文乃さんね、素晴らしいキャスティングだと思う(笑) あんなにミステリアスな空気感が出せて、ほんとに存在してる?してない?ってなるぐらいの儚さと怖さを漂わせられるのは木村文乃さんぐらいじゃないかって思った。あの岸辺露伴でさえ惑わされるのも、分かる気がする(笑)


そりゃ、露伴先生も興味持つわな、な「絵の世界」

ルーヴルってダヴィンチコードの時も思ったけど、怪物っぽい。得体のしれないところだなあ。それから画家たちも。画家たちの絵にはどっかミステリー要素がある。贋作だったり、キリスト教の宗教観に触れていたり。ちょっと危なっかしさがある。その危なっかしさは確実に露伴先生の好奇心の対象になるんやけど(笑)
今回の「世界一黒い絵」も、そもそもどんな絵なの?ってところから、どんな秘密をはらんでいるのか興味をそそられる。


やっぱり人間の弱さは物語をはらむ

ドラマ版の「くしゃがら」とか「ザ・ラン」でも、このシリーズはただのオカルト、ファンタジーだけじゃなくて、「人間の弱さ」とか「暗い部分」から起こりうる悲劇なのがさらに惹かれるところやな~と思ってる。
今回は変わり者の露伴先生、天真爛漫な泉京香も例外なくそんな暗さがあって、そこに向き合っている。ヘブンズドア以外にも過去を暴けることがあるんだな(笑)そこもまた見どころ✨


天才的、音楽

あと最後にこれだけは言わせてほしい。
音楽が天才すぎる!!!
この映画を観て音楽に感動する人がどれほどいるのかは分からないけど、
めっちゃ不安な気持ちになる不協和音の使い方、選んでいる楽器、そのどれもが世界観を作るのにめっちゃ大事な役割を果たしてると思う。
曲作りの裏側が知りたくて、パンフレットまで買ってしまった(笑)そこに書いてあったけど、日本のシーンに長唄と三味線をもってくるのほんとにすごい。幽玄さ、すごく伝わってきた。映画館で観たら分かると思います。(丸投げw)

いや~面白かったな。ぜひぜひドラマシリーズ続編つくってほしい。
今日はパンフレットを抱えて読む夜になりそう。

今日も読んでくださった方、ありがとうございます✨

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© 2023「岸辺露伴 ルーヴルへ行く」製作委員会 © LUCKY LAND COMMUNICATIONS / 集英社

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