鬱になるまでに

私が鬱になる１ヶ月ほど前。

同じ部署の、私より後輩が休職になった。
恐らく鬱だと思う。

実は鬱になる１年前に上長が変わった。
クラッシャーとの異名を持つ人だった。

私は前の上長に面接してもらって、
この人ならと思って入社したのもあって
かなり嫌な予感はあった。

とにかく、仕事しない人。

トラブルが起こっても誰かになすりつける
タイプの人だったから。

正直に、入社する時の面接官がこの人
だったら私は内定を断ったと思う。
それくらいパッと見で受け付けなかった。

実際、後輩が休職になったことも

「俺そういうのわからんから」

って何のフォローもしていなかった。

実際私が鬱になっても、恐らくリマインドで
気づいたからメール寄越したなってくらい。
フォローとか何もなかった。

あぁ、だよね。そんな人っぽいし。

自分の直感はほぼ当たるので、やっぱり
人を見抜く目は衰えてないなとか。
鬱の最中に思うくらいだった。

結局病院から帰宅し、そこからは
休職にしてもらったのだけど。

上長より人事の方に連絡した方が
動きが早かったのには笑った。

鬱になる１年ほど前に、私は夫に
仕事を辞めたいと伝えていた。

夫は拒否した。

これから子どもたちにお金もかかるし、
そんなに給与が出るとこにはもう
就職できないよ？

うん、ごもっともだね。
でも私はやりたいことがある。

そう伝えたけど、答えはNO。

手取りが減るから、って。

そうね、それもごもっとも。

だけど、仕事内容と言うよりは環境が
合わないから辛い。
体の不調もかなり厳しい。

病院に行けばいい。

…そうだけど。

そんなやりとりがあった。

実際病院には通っていた。
婦人科に何度も足を運んだ。
更年期なんじゃないか？と。

そうこうしていたら免疫が落ちたからか
カンジダ症を繰り返すようになった。

生理の周期が一気に縮まり、28日で
安定していたのが19日まで短縮した。
原因はわからないと言われた。

PMSも酷く、排卵痛もある。
生理周期が短くなったことで、その辺の
不調が出る時期が長くなった。

１ヶ月に２日ほど元気なときがあれば
御の字なくらい、常に不調になった。

腰の痛みに耐えかねて何度も整形外科に
行っては処置してもらった。

それでも痛みは引かない。
息をするたびに腰が痛む。
起き上がれなくなる日も増えた。

慢性的な頭痛に耐えかねて、ロキソニンを
毎日のように飲むようになった。

仕事中はコルセットが常備になった。
常にどこかが痛くて、ずっと体の一部が
脈打つ感じが気持ち悪かった。

頭だったり、腰だったり、そのときに
よって脈打つ場所は変わってたけれど。

毎日自分にごまかしをかけながら、
何とか長期休暇にたどり着いたけれど。

何もできない。

痛みと気持ち悪さで寝てるばかり。
せっかくの連休なのに、どこかに行くとか
何もなくひたすら横になるしかできない。

数回雑貨屋に出かけるために外出して、
それ以外は引きこもっていた。

その長期休暇のあとで、色んなことが
一気に始まった。

嫌がらせが加速したのもそのタイミング。

ぼんやりと、いじめは夏休み明けに
始まるって言葉を思い出した。