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金融機関をいろいろ持ちたくないミニマリストへ

金融機関によって強いサービスも違えばライフスタイルによって適したサービスが異なるのは言うまでもない。
しかしもっと前提のところで、私はミニマリストである。
ミニマリストの心理はこうだ。
「少しの利益のために口座をいろいろ持つほうが余裕で嫌。」

そこで、ミニマリスト兼ファイナンシャルプランナー兼バリバリの現役金融機関会社員である私がいろいろ試した結果、個人的に効率と得られるメリットが「最強」だと思う金融口座について紹介したい。
世の中の、多少のお金に目のくらまない芯の通ったミニマリストの参考になれば幸いだ。
※ちなみに私は以下で紹介するサービスの回し者でもなければアフィリエイターでもないので中立的な立場として、勝手にものすっごくお勧めしているファンであると思っていただければよい。

結論:ソニー銀行+ANAゴールドカード

ミニマリストの記事でありがたいのは、速攻で結論を言ってくれることだろう。
ということで結論はソニー銀行とANAゴールドカードのふたつということになる。超ミニマリストであればソニー銀行だけでいけないこともないが、クレジットカードを持たないのはいろいろと不便だしデメリットのほうが大きい。
そして飛行機(ANA)にまったく乗らない人はANAゴールドカードは全く無意味なので、その辺は自分のライフスタイルに合わせてアレンジしてほしい。

ソニー銀行を最強の銀行に選ぶ理由

まずはすべてのハブとなる銀行であるが、この世のすべての銀行を使った結果、ソニー銀行が残った。
大きく理由としては下記のとおりである。

・証券会社の口座を開かなくても最安級のインデックス投資信託が買える
・マイル付き外貨定期預金がある
・為替手数料が安い
・海外で外貨をそのまま使える

まずミニマリストとしては金融商品をいろいろ持つのすら嫌だ。
ということで資産運用はインデックス投信一択になるのだが、そのために証券会社に口座を作る(口座が増える)のは避けたい。
となると銀行で投資信託を購入できるのが最も効率的である。
ソニー銀行であれば「ニッセイ外国株式インデックス」という先進国株式のインデックス投信の取り扱いがあるので、これだけ積み立てておけばOKである。
しかも投信積立をしていれば毎月抽選で1000円がもらえるというプログラムがあるのだが、これが結構当たる。めちゃくちゃ嬉しい。
(積立金額によって当選確率は変わる。私は月10万円以上積立しているので当選確率が高いというのもある)

次に「マイル付き外貨定期預金」だが、他の記事で詳しく解説しているが金利を現金ではなくマイルで貰うことが出来るというのは最強だ。
なぜならマイルは「非課税」であり、かつ使い方によっては利回り換算で10%を超える。
飛行機に乗る、かつ外貨で資産を持ちたい人はこの定期預金を使わない手はない。

そしてソニー銀行は為替手数料が安い。
というか総じて外貨に強い。
特に預かり資産に応じてあからさまに大口客を優遇する「ClubS」というサービスが私は大好きだ。
これにより1000万円以上の投資信託と外貨を持っているだけで為替手数料は片道4銭(米ドル)まで下がる。ちなみに通常は15銭である。
為替手数料だけではなくATMが無制限で利用無料になったり振込手数料の無料回数も増える。
デビットカードのキャッシュバック率も2%になったり専用の相談電話先があったりと、資産が1000万円を超えた人への待遇がエグい。
ちなみに1000万円を超えていなくても、300万円、500万円とステージが上がっていくのでそのステージアップの過程も楽しい。

外貨に強いソニー銀行は海外でもその力を発揮する。
外貨預金をそのままデビットカードとして支払いに充てることが可能だ。
つまりクレジットカードのキャッシングのように為替手数料がかからずに海外で支払いをすることが出来る。
さらに海外のATMで外貨預金をそのまま引き出すことも可能である。
これは海外に行く人であればいかに便利かがわかるだろう。

ここまでのメリットを聞いて「飛行機に乗ったり外貨を持つ人が前提やないかい」と思った人も多いと思うが、最初に挙げた低コストインデックス投信が銀行で買える(同じアカウントとアプリですべて管理できる)という点と、デビットカードのキャッシュバック率が2%(これは逆にマイル付き外貨定期預金をする場合は受け取れない仕組みになっている)というのは誰にとっても大きいメリットであり、これだけでソニー銀行を選択する意味がある。

ANAゴールドカードを最強のカードに選ぶ理由

クレジットカードを選ぶ最大の基準は、世界共通で「ポイントの還元率」だろう。これ以外にない。
自分の生活する経済圏やクレジットカードの利用額に応じて最も使いやすいポイントを最も効率よく貯めることのできるカードを見つけるべきである。
そのうえで、私には次の大前提がある。

・飛行機(ANA)には必ず定期的に乗る
・1マイルの価値は少なくとも2円以上であると信じている

この大前提がある限り、ポイントではなくマイルで貯めるほうが私にとっては圧倒的に還元率が高い。
なお後者の「マイルの価値」については別の記事で解説しているので是非ご一読いただきたい。

ターゲットをANAのマイルに絞ったところでまだ無数の選択肢が残るが、スーパーざっくり分けるとマイルの貯まるカードは次のように分けられる

通常系:年会費数千円で、還元率は0.5%(マイル)
ゴールド系:年会費1-2万円で、還元率は1%(マイル)
プラチナ系:年会費5万円以上で、還元率は1.5%(マイル)

色々なオプションや細かい違いはあれど、つまるところ上記のカテゴライズだと私は理解している。
そのうえで私の飛行機の利用頻度や決済額(年間約300万円程度)を鑑みて最もコスパが高いのは真ん中のゴールド系ということで、その中でも使い勝手がよく年会費の低めな「VISAワイドゴールド」を選択するに至っている。

そもそも飛行機に乗らない人であれば全く参考にならないであろうが、少なくとも年に2回以上程度(国内海外問わず)飛行機に乗る人であればマイルで貯めることをお勧めする。マイルの世界は想像以上に奥深く楽しい。
なお私はANA派なのだが、JAL派の人も各種カードのラインナップはほとんど同じだと思ってよい。

最強の銀行と最強のカードを見つけよう

ここまで、完全に私の個人的な選定金融機関を紹介してきたが、あくまでも私の生活にとって最もフィットした金融機関であるだけで、人によってメリットは違う。
イオンで買い物をするならイオン銀行、楽天で買い物をするなら楽天カード、など例を挙げればきりがないほどその人によって最適な金融機関は異なる。
あくまでもこの記事はより少ない金融機関で人生を過ごすための考え方の紹介であるので、是非皆さんも自分にあわせた「最強の銀行」「最強のカード」を見つける旅に出てほしい。
そこに到達するとミニマリストとしてさらに一皮むける。
毎日が豊かになることは保証しよう。

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