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【海外ドラマ】2020年、私の中で『一気見大賞』といえばThe Newsroom

Rickyです。

RENT、一時休演が決まりましたね。私の周りのミュージカルファンの間でも、今日はこの話題で持ちきり。

とにもかくにも、ご本人が早く回復される事、凹んだりせず気持ち的にはお元気で過ごされる事、そして、代役なのか、代役なしで玉突きなのかわかりませんが、休止期間後は予定通り再開される事を願ってやみません。

キャストもスタッフも観客も、みんな出来ることはやって、リスクも承知で劇場にいる。その事は、関わる人全員の合意だと思います。少なくとも私は、観客として、そう思って劇場に足を運んでいます。世間様の目はそうではないかもしれないけど、劇場という閉じた空間に、わざわざ集まっている者どうしは、そういうものなんです。

だから、どうか、特定の誰かが悲しい思いを引き受けないでほしい。辛い思い、申し訳ない思いは、みんなで引き受ければいいじゃない。

なにもできないけど、こうやって書く事で、少しは応援になりますように。

さて、気を取り直して。

こんな日は、元気が出る話題がいいかな、というわけで、今年見たテレビドラマの中から、現時点で、私の中での一気見大賞のドラマをご紹介したいと思います。

The Newsroom (←Wikipediaへ)

アメリカのHBO制作のドラマです。
少し古いです。
かのアーロン•ソーキンのプロデュース、と言えば、海外ドラマファンのみならず、ハリウッド映画ファンなら「おぉ!」となるはず。

今年、Amazon fire TVを導入して、最初に観たのがこれでした。ありがとうAmazon。

タイトルから想像つく通り、ニュースルーム、つまり、テレビ局の生ニュース番組が舞台のドラマです。シーズン3までありますが、3は短め。油断すると終わってます(笑

主役のアンカー役に、ジェフ•ダニエルズ。
実写版『101』で、お父さん犬ボンゴの飼い主、ロジャーを演じた俳優さん、と言えば日本でもわりと知られているかな。
いい感じで、中年のおじさんになってます。
好きなんですよね。真面目そうで、ちょっぴりチャラそうで、不器用そうな感じが。まさに、このThe Newsroomでの役どころも、そんな感じです。

いや、このドラマに出てくるキャラクター全員が、真面目で、チャラくて、不器用なのかも。一応主役はジェフだけど、群像劇と言ってもよく、キャラクターたちの成長ストーリーを観るのが、ほんとに楽しい。親戚の叔母のような気持ちになります。

そしてもう一つの見どころは、実在のニュースを扱っているという事です。政治ネタも普通にやります。堂々と政権批判もします。ドラマ内の番組とは言え、ニュース番組のアンカーが、自分の支持政党を公言し、政府の不正を批判し、戦争を批判します。

もう、やりたい放題。痛快の極み。

311の東日本大震災とそれに関連する福島原発の事故のストーリーも出てきます。日本人が見ると色々言いたい事はあるかもしれませんが、かの国では、そんな風に見えていたのか、と思いながら見ると、全く違う風景が見えます。
あれから10年近くが経ち、諸々風化しつつある今だからこそ、こういうドラマをきっかけに、また思い出し、考える事に意味がある気がします。

翻って、日本はどうだろうと思うと、スポンサーとか、忖度とか、大人の事情とか、あれやこれやで絶対作れない作品だなぁと、アメリカの懐の広さをあらためて感じます。

今年は、アメリカ大統領選挙がありました。コロナ騒動はいまだに続いています。今年、この番組が作られていたら、いったいアーロン•ソーキンは、どういう番組を作ったんだろう、アンカーになにを喋らせたんだろうと思わずにはいられません。いや、そもそも、今でも、こういう番組が作れるのか、アメリカの懐は相変わらず深いのか、とても気になります。
今でも、そしてこれからも、そうである事を願うばかりです。

ジェフ•ダニエルズとアーロン•ソーキンの最強タッグ、The Newsroom 。
ミュージカルファンとしては、劇中でジェフの歌が聴けるのもうれしい。若い頃はブロードウェイの舞台にも立っていたその歌声もステキです。

年末年始のお休みの時などに、一気見がおススメです。

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