見出し画像

【ベストアルバム】 2024年5月度


はじめに

昔話ばかり書いているのも何なので、毎月入手したアルバムの中からベストアルバムを紹介していきます。サブスクリプション&ストリーミングだと「毎月入手した」のはどういうことかという気もしますが、取りあえず「毎月ダウンロードした」を「毎月入手した」としています。

今月入手したアルバム

まず、今月入手したアルバムとEPのリストからです。今月はアルバムを17枚入手し、2024年に入ってから一番多かった1ヶ月でした。昔聴いていた/昔から好きだったアーティストと、初めて聴いたアーティストが半々で、1stアルバムから聴いていたCamera Obscuraの新作が個人的に一番嬉しい1枚でした。

  1. Call a Doctor(Girl and Girl)

  2. Clancy(Twenty One Pilots)

  3. Model(Wallows)

  4. Sunday Morning Put-On(Andrew Bird, Alan Hampton & Ted Poor)

  5. Lives Outgrown(Beth Gibbons)

  6. Hit Me Hard and Soft(Billie Eilish)

  7. Hovvdy(Hovvdy)

  8. Here in the Pitch(Jessica Pratt)

  9. Funeral for Justice(Mdou Moctar)

  10. Britpop(A.G. Cook)

  11. Death Jokes(Amen Dunes)

  12. Can We Please Have Fun(Kings of Leon)

  13. I  Am Toward You(How to Dress Well)

  14. I'm Totally Fine with It 👍 Don't Give a Fuck Anymore 👍(Arab Strap)

  15. Diary at London Bridge Studio(Sunny Day Real Estate)

  16. A Dream Is All We Know(The Lemon Twigs)

  17. Look to the East, Look to the West(Camera Obscura)

今月のScrobble

過去30日間にMacとiPhoneで聴いた音楽をLast.fmにscrobbleした回数のチャートも載せておきます。

先月リリースのJamesPet Shop Boysが9位と10位に残っていますが、それ以外は今月リリースされた新譜が入っています。今月一番良く聴いたのはCamera Obscura。そして、以前から好きだったThe Lemon TwigsArab Strapらの間にHovvdyがランクイン。それ以外の順位も珍しく感覚と合っている気がします。

先月もレベルの高いアルバムがたくさんリリースされましたが、今月も負けず劣らずハイクオリティな作品のラッシュでした。聴いた回数が上位のアルバム以外にも、A.G. CookHow to Dress Well、そして大人っぽくなったBillie Eilishも素晴らしく、今月リリースのアルバムからも複数の年間ベスト10アルバムが出そうな気がします。

今月のベストアルバム

今月は10点満点で8点オーバーのアルバムがたくさんあったので、非常に迷いましたが、The Lemon Twigsの"A Dream is All We Know"をベストにチョイス。このアルバムは前作からちょうど1年という非常に短いインターバルでリリースされた5th。彼らの1stアルバムリリースは2017年なので1年少し毎にアルバムをリリースするという先月のJamesと同様の勤勉さです。

元々、1stアルバムの変態ポップぶりが好きだったので、前作の落ち着いた曲が多めの路線にはちょっと「?」だった訳ですが、ちょっと懐かしさを感じさせるカラリとしたポップロック"My Golden Years"で始まる今作は、そんな疑問符を吹き飛ばしてくれました。

一見(一聴?)普通なのに、微妙なリズムをズレや転調で気付きにくい変化を付ける"Church Bells"も彼ら流のポップスだし、優しく胸に染みこんでくるメロディのタイトルトラック"A Dream is All I Know"も至って普通なのに、様々な仕掛けが用意された曲の中ではこちらが変化球に感じられるよう。

その他にもブラスセクションのイントロから始まり、微妙なマイナー調とメジャー調の間を自由自在に動き回る"How Can I Love Her More?"など、持ち味が十分に発揮されていて、全体を通して「無理をしていないイキの良さ」が戻ってきて嬉しい限り。12曲34分というコンパクトさですが、聞き終わった後の満腹感や満足感は充分です。彼らを好きな人も、彼らを知らない人も、すんなりThe Lemon Twigsワールドに入っていける1枚。

おわりに

4月、5月と良い作品のリリースラッシュでしたが、6月のリリース予定リストを見ると、現状で「聴いてみたい!」と思うのはJohn GrantWashed outくらいなので、ちょっと一段落ということになりそうです。

ただ、7月はHot ChipのメンバーでもあるJoe Goddardの7年ぶりの新作や、これまた7年ぶりのLos Campesinos!、そして8年ぶりのEmpire of the Sunという、中々濃い作品のリリースが予定されているので、ちょっと耳を休めるのに良いタイミングかも知れません。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?