オリンピック会場がいまどうなってるのか気になったので行ってきました
2013年9月8日。ちょうど7年前の今日、オリンピックの招致が決まりました。
懐かしいですね。Tokyo2020。ジャック・ロゲ会長はこの2日後に任期で退任します。これが実質、最後の仕事でした。
さて、いまは2020年9月。本来なら、パラリンピックまで含めて終わっているはずでした。まさか、今みたいな状況になってるとは思いもよらなかったわけですが、大会が延期になり、現在、会場がどうなってるのか気になったので見てきました。(実際には8月中に何度かに分けて行っています)
会場マップ
都内だけで仮設含め25箇所の会場があります。この内、効率的に回れそうな4箇所に行ってきました。
①新国立競技場(オリンピック・スタジアム)
オリンピックのメインスタジアムとして建設された新国立競技場。本当に立派な建物で、どこから撮影しても全体が入りません。約1,600億円にも登る建築費が話題になりました。
ザハ案も良かったと思うんですが、こうやって見ると、このスタジアムもなかなか迫力があってかっこいいです。
②東京体育館
この近未来的なデザインの建物は1990年作られた体育館です。この場所にあった旧東京体育館は64年のオリンピックでも使用され、当時は体操競技の会場でした。2020大会では卓球会場などとして使用される予定です。
会場前にはチケットブースが。仮設ですが、やはり1年このまま放置でしょうか。
当然ですが、すべての会場が立入禁止です。(撮影も柵の外から行っています)
⑫有明アリーナ
ここからは有明地区に移ります。これは、新設の会場。東京都が作り、運営は電通などが作った民間の株式会社有明アリーナが行います。すでに使える施設ですが、オリンピック延期の影響で、イベントなどには何一つ使われていません。2020大会ではバレーボール会場として使われる予定。
大会が開かれると、この階段を多くの人が上り下りするのでしょう。
⑬有明体操競技場
有明アーバンスポーツパークと、ゆりかもめを挟んで反対側にあるのが有明体操競技場です。
UFOみたいなかっこいいデザインは、新国立競技場の設計もした隈研吾さんが建設に関わっています。昨年、プレ大会でトランポリンの大会があり中に入ることができたのですが、すごく広い無柱空間で、テンション上りました。2020大会では体操競技やパラリンピックのボッチャがここで行われます。
⑭有明アーバンスポーツパーク
ゆりかもめ「有明テニスの森」駅から見えるのがこの会場です。BMXやスケートボードの競技がここで開かれます。
中は雑草だらけ。仮設の椅子含めて、来年使う前には一度全部手入れする必要がありそうです。
⑮有明テニスの森
こちらは既存の施設。テニスコートが屋内外含めて11面もある立派な施設です。が、オリンピック延期の影響で、使われずに閉ざされています。幸い、11月から一般利用の再開があるそうです。
有明テニスの森近くにある、巨大なロゴ。後ろに見えるのは「有明ガーデン」という商業施設。オリンピックを見越して、2020年6月にオープンしたものの、、、
⑯お台場海浜公園
トライアスロンとマラソンスイミングの会場として使われる予定です。海上に大きな5輪のシンボルが浮いていたのですが、撤去されました。
中央にある消しゴムみたいな箱が審判員などが入る建物と思われます。仮設です。
その仮設の建物に近づいてみました。3階建てで結構な収容人数があります。選手の控室などにも使われるのかも。
⑰潮風公園
お台場海浜公園のすぐそばにある潮風公園です。ここはビーチバレーの会場となります。
公園は全域立入禁止です。以前、お台場にガンダムが立ったのもこの場所。そのときに来たことがあるのですが、広々としていて、海があって、とてもいい公園でした。
ひとまず11月末までは駐車場含めてすべて閉鎖されている模様。その後は一旦一般開放されるのか、来年まで閉じっぱなしなのかは分かりません。
柵の中はこんな感じになっています。実は2019年8月から閉鎖されているので、かなり放置されている感じになっています。一番奥に、小さいですがビーチバレーの会場らしき物がみえます。
⑱青海アーバンスポーツパーク
こちらも同じくお台場地区にある会場です。フジテレビとダイバーシティ東京の間にあります。毎年、夏にフジテレビさんがイベントをやっているあのあたりです。また、野外ライブなどもよく行われますね。例年は人が集まるこの場所ですが、今年はこんな感じ。
⑳海の森クロスカントリーコース&㉑海の森水上競技場
移動して、図中の黄色の円で囲んだ「海の森」の地区です。これは中央防波堤に作られる施設です。このマップ看板左側が青く隠されていますが、ここに「海の森」への案内が書かれているものだと思われます。
上の写真の交差点を左折してみると、50メートルほどいったところで、道路が封鎖されていました。風車以外、何も見えません。
対岸に行くと、それっぽいところが見えました。目の前の水路がボート、カヌーが行われる場所のようです。
望遠で見てみると、観客席や、審判棟のような建物が見えました。立派な施設のようです。ただ、観客席少なくないですかね。川に沿ってずっと席があるんでしょうか。
㉔東京アクアティクスセンター&㉕東京辰巳国際水泳場
海の森から、東京ゲートブリッジを渡り、新木場側に来たところにあるのが、「東京アクアティクスセンター」と「東京辰巳国際水泳場」の2つの水泳施設です。
東京アクアティクスセンターはこれまた巨大な建物で、その迫力に圧倒されます。こでは、2020年大会において、競泳、飛び込み、アーティスティックスイミングなどが行われる予定です。大会が終わったら一度泳いでみたい。
東京辰巳国際水泳場は1990年に作られた施設。2008年に北島康介選手が200メートル平泳ぎの世界記録を出したのもこのプールです。泳いだことがあるのですが、広くて深くて延々と泳ぐことができます。現在は大会時などには使われていますが、一般開放の再開は未定です。
なお、東京辰巳国際水泳場と東京アクアティクスセンターは隣り合った敷地にあります。水泳関係者にとっては移動しやすくて便利そう。ただ、両者をつなぐ回廊はいまはフェンスで閉ざされています。
選手村(HARUMI FLAG)
大会に出場する選手が大会期間中滞在するのが選手村。選手村として使われたあとはHARUMI FLAGとして、分譲や賃貸住宅として使われます。つまり何十年も使われることを前提に作られたしっかりしたもの。
しかし、いまは人影もまばら。こちらも、1年後の大会までしばらくこのまま放置となるのでしょうか。そうすると、大会前にそれなりに手入れする必要がありそうです。また、HARUMI FLAGとして購入を申し込んだ人はいつ入居が開始できるようになるのでしょうか。色々と気になる施設です。
まとめ
すべての会場を見て回ることはできませんでしたが、気になっている施設はだいたい見ることができました。(葛西臨海公園にできるカヌー・スラロームセンターも見てみたいのですが、いまはどうなっているのでしょうか)
当然ですが、すべての施設が通常通りには稼働しておらず、また、活用される予定があるのかないのかもよくわからない状態でした。
実際、1年延期になり、様々な大会やイベントも積極的には開催されていない今、使うにも使えないのかもしれません。いくつものまだ真新しい空っぽの施設が使われずに佇んでいる姿、というのは少し不気味ではあります。
しかし、来年の夏、きっと、これらの施設で熱い戦いが繰り広げられることでしょう。これらの施設はその日を待ちわびています。
(写真についてはすべて敷地の外の安全なところで撮影をおこなっています)
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