社会問題をドラマにすることの難しさ

『逃げるは恥だが役に立つ ガンバレ人類!新春スペシャル!!』が1月2日に放送されました。連ドラでのムズムズ、キュンキュン感とガッキーの圧倒的な可愛さで大変な高視聴率を獲った作品となっただけに楽しみにして見てみました。

中身は、というと、社会問題のオンパレード。コロナによる様々な生活の変化はもちろんですが、男女別姓問題、職場の有無順番、マタハラ、男性の育休、ルッキズム、50歳前後の体調の変化、などなど。

僕は見ていて疲れました

原作を読んでないのでわかりませんが、原作はそういう作品なのでしょうか?

お正月のエンタメと思って軽い気持ちで見たら、割と普段から頭を悩ませている簡単に答えの出ない問題ばかりが次から次へと出てきて、まるでコンプラ研修の教材を見せられているようで、途中で見るのに疲れてしまいました。

もちろん、この作品に勇気づけられたひともいる

一方で、その問題の当事者で普段から頭を悩ませている人にとっては「よく言ってくれた」とスッキリした気持ちになるかもしれません。そういう社会問題があることを知らない人や知っていても興味がない人に問題を知ってもらうことは、きっとプラスになるでしょう。そういう意味では、意義があると思います。

つまり、エンタメで社会問題を取り上げると、僕のように疲れる人と、そうではなく勇気づけられる人に二分してしまうのだと思います。

エンタメで社会問題を取り上げることの功罪

思うに、社会問題の大半は「それが問題であることを多くの人が知らない」ことに解決の困難さがあり、こういったエンタメで問題を拡散することには、一定の意味があると思います。

ただ、できれば最初に「これは数々の社会問題を取り上げる作品です」と断ってほしかったです。「ガンバレ人類」というサブタイトルからほんのり感じてはいましたが、ここまでとは思わなかった、というのが正直なところです。(繰り返しますが、原作は読んでいません)

#逃げ恥 #社会問題

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