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SMショーパブで新しい扉を開いた話

こんリシェ(՞ . .՞)ฅ”
年末の大掃除第3弾としてちょっとアダルトな話をしていこうと思う。

先日私は大阪へ行く機会があった。
いるかさんのペアマッチ麻雀オフがあったからだ。私は初めての大阪に胸を高鳴らせずには居られなかった。

そして、大阪初日。ホテルにチェックインしてから街中へと繰り出す。大阪はディープな場所だ。東京とはまたひと味もふた味も違う。
せっかくならグルメも楽しみたい。私と旦那は繁華街で適当に入った店でたこ焼きやお好み焼き、串カツを堪能した。どれも美味しくていつも以上に食べてしまったのを覚えている。
時刻は20時前、もう1件どこか行こうか、そういう話になった時突然旦那が言った。

「SMショーパブに行ってみない?」大阪はディープな場所だ。クラゲを楽しめるバー、ボードゲームを楽しめるバー、砂を敷き詰めたビーチ風のバー……etc。しかし、旦那が提案してきたのはその予想の斜め上を行くものだった。

「え、行きたい」だが、好奇心には私も勝てない。若干の不安を覚えつつもこうして2人で初めてのSMショーパブへ向かうのだった……。

Googleマップは繁華街から1本逸れた道を指し示していた。その頃には沢山いた歩行者も疎らになっていてそれっぽい雰囲気が辺りには漂っていた。
年季の入ったビルのエレベーターで上の階へ。ショーパブはエレベーター最上階から更に階段を上った所にあった。しんと静まり返った踊り場はおどろおどろしい空気に満ちていて少し足が竦む。
一段一段階段を慎重に上る。一段、また一段。するとカーテンに覆われた扉が眼前に現れる。ここまで来たからには引く気はない。重たい扉を開ける。

すると想像したよりも華やかで賑やかな空間がそこにはあった。
狭い空間には人が密集し何やらステージ中央の何かを待っている様子であった。

「いらっしゃいませ。すみません、今日はイベントがあって混みあっているんです」

私達を出迎えてくれたのはメイド調の衣装に身を包んだ女性だった。どうやらこれからショーがあるらしく慌ただしくさせていたのだ。
人がごった返している席の中央へ案内してもらい焼酎の水割りを作ってもらうと程なくして明かりが消える。辺りの喧騒も一気に静まり返る。

スポットライトで照らされたのは先程の女性であった。手にははたきを持ちメイドらしく掃除をしているような仕草を見せている。そこへ現れたのはミニ丈のセクシーな衣装を着込んだ細身の女性であった。手にはグラスを持ち、傾けてはメイドの女性へと視線で促す。メイドの女性はそそくさとグラスに水を満たす。

何が始まるのだろうか、旦那とワクワクしながら見ているとその水が突如メイドの女性へとかけられた。
SMショーの幕開けである。

水をかけられた女性は小さく悲鳴を上げると髪の毛を捕まれ床へと押し倒される。だが、形勢逆転。今度はメイドの女性が細身の女性の衣服を切り裂く。ニップレスを付けた上半身が顕となった女性はそのままメイドのお仕置を受けることとなる。天井からぶら下がったフックへと器用に手をかけロープの数を増やしながら細身の女性が拘束されていく。
気が付けば女性は天井からぶら下がっていた。

そして、トドメはロウソクであった。手にした燭台から蝋が垂れる、垂れる。そして、落ちる。女性の悲痛な叫びが響く。

ここでムチか!ムチが来るのか!私は興奮を隠しきれなかった。だが、ショーはそのまま女性をロープから下ろす所で暗転。周囲からは大きな拍手が鳴り響き私も釣られて拍手をする。
その日は細身の女性キャストさんの生誕祭だったらしい。ガヤガヤと盛り上がりを取り戻した店内。

「凄かったね!!」ウキウキの眼で旦那を見つめる。今日は一際酒が美味かった。「痛そうで見てられなかった……」だがしかし、旦那はそうでもないらしい。旦那の性癖は中学生が好みそうなものの羅列でしかなく、この感想も想像の範疇ではあった。
なら、何故ここに来たのだろう、少しの疑問を抱きながらその日はそのまま系列の拷問バーでオリジナルカクテルを堪能するのであった。

出されるチャームも拷問テイスト

2日目

次の日は麻雀オフ当日であった。運良く決勝卓まで進出するという豪運を見せたものの優勝まではあと一歩手が届かないという悔しい結果に終わる。

タバコを吸いながら私は虚無感に苛まれる。こういう時は酒に溺れるのが1番だ。私と旦那は雀荘を出ると再び繁華街へと繰り出すのであった。

「SMショーパブ行かない?」「え?」その日は串カツのお店で揚げ物三昧であった。お酒も進みいつも以上に飲んでいたと思う。だが、旦那から出た言葉は飲み込もうにも飲み込むことが出来なかった。

「あれ?また行きたいの?」
「せっかくだから行こう」

せっかくとは……?

そして、再び――……

「いらっしゃいませ、あれ?今日も来てくれはったんですか?」

昨日のメイドの女性が今日は大胆な衣装へ変わっていた。店内は昨日程混んでおらず、ゆっくり出来そうな雰囲気であった。

「今日はムチが見たいなと思いまして……」

覚えられてたといいことに調子よく発言してみると「バラムチと1本ムチどっちがいいですか?」とムチの指定までさせてくれた。まもなくショーが始まるところだった

昨日とは別の席へ通され飲みすぎたこともありお茶を入れてもらう。お茶で乾いた喉を潤していると暗転。

ボンテージ姿の女性がステージの中央へ。M役の女性が昨日と同様器用に拘束されていく。すると、手には鞭……。
パァン!と床に打った鞭が鳴り響く。私は唾を飲み込んだ。

昨日よりも悲痛な叫びが辺りに響いた。鞭を打たれた素肌がほんのり薄紅色に染まり見ているだけで痛々しくもあったが、鞭さばきといい受け側の身体のくねらせ方といい芸術的にも映った。
鞭が気持ちよく数回打たれた後、あっという間にショーが終わってしまう。昨日のショーより個人的には満足感が高かった為、気付いた時にはお茶はアルコールへと変わった。

「いい飲みっぷりですね~」

ショーに出たいたボンテージ姿の女性が向かいの席へ座る。名前をやよいと言った。私はやよい姉さんの鞭さばきが美しかったこと、ショーが満足であったことを伝えると彼女はSらしく怪しげな笑みで応えてくれた。楽しくなっていたのは旦那も同じだった。口数がいつもより多い。
そうしているうちに話が盛り上がり――……

「鞭打ってみます?」

何と鞭打ちを体験できることになった。ステージの中央に案内された私はやよい姉さんの前へ四つん這いに。鞭には興味があった。ソフトSMという類のものに限るがこの展開は願ったり叶ったりであった。

パシン、と鞭が鳴る。ドキドキと尻を丸出しにした私はやよい姉さんの鞭を尻で味わう。ピリッとした痛みだった。
今度は連続で。鞭の嵐に私の尻がひりひりするのが分かった。その痛みは不思議と心地の良いものだった。たまらず恍惚に浸っていたのもつかの間……

「じゃあ、次は彼氏の番ね」

鞭が旦那へと渡された。

「え」

ぺちんと情けない音が後ろで響く。振り向くと旦那がへっぴり腰で鞭を手にしていた。やよい姉さんがテキパキとその捌き方を旦那へと伝授し遂に実践へと移る。旦那の鞭が私の尻へと向かってくる。
鞭というものは狙いを定めるのが難しいらしい。初めは背中だった。尻を叩かれているのとは訳が違う。私は痛みに悶絶する。

「いいよ彼氏!いいよ!」

やよい姉さんの情熱的指導が旦那の鞭精度を高めていく。気が付けば背中を叩かれることはなかった。私は旦那から鞭を受け続けるのだった。

「彼氏上手いじゃん!才能あるよ」

ひとしきり鞭を打たれた後やよい姉さんが吐息を交えながら言う。すっかり私の尻は痛みに痺れていた。
その後はお決まりの拷問バーへ。

オリジナルカクテルを堪能

系列店という事もあり上階で楽しんだことを伝えると店員さんは喜んでいた。その後、鞭の話をするとパドルという器具を紹介される。

これがパドル

パドルを実際に見せてもらい、その後それを尻に受け撤収した。
私達は名残惜しくも大阪を後にする。また行きたいと思わせる場所であった。

皆さんも1度SMショーパブへ足を運んでみてはいかがだろうか……?新しい扉が開かれるかもしれない。

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