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やきう部のマネージャーを2週間でクビになった話

こんリシェ₍ᐢ‥ᐢ₎ ♡
プロ野球開幕でウキウキのリシェです。

実は野球がすきだった私、かつては野球部にも所属していました。その時の話をします。

当時、私は陸上部だった。けれど、貧血になって退部せざるを得ない状況になってしまった。そんな時声をかけてくれたのが当時の担任だった。

野球部の顧問ということもあり優しく野球部へと誘ってくれたのを今でも覚えてる。すぐさま了承の返事をする私。正直野球は好きだ。それ以上に野球部の男に目がなかった。絶好のチャンスが到来したと思った。

そして、部活初日。事件は起こった。
何と、無所属のギャル4人が私達もマネージャーをやると志願して来たらしい。マネージャーが一気に5人になってしまったではないか。

「お前だけいい思いすんじゃねーぞ」すれ違いざまに耳打ちをされて背筋が凍りつく。ギャルと目的が一致してしまっている…。

そして恙無く部活は終わり解散へ。帰る方向が一緒なのでギャルと帰ることに。

「秋葉っていいよねー」
「あー、分かる。なんて言うかかわちいよね」

秋葉くんというのは1個歳下の人気な後輩であった。ギャルのターゲットが分かっただけありがたい。私は他を狙えばいいのだから。

「私秋葉くんにアプロっかなー?」
「あー、それしたら絶交だかんなー!ねぇ、リシェっち?」
「あっはい」

その後も部活は続いた。キャッチボールで変なところに投げられたボールを拾いに行ったりお茶を作ったり簡単なことではあったのだがしっかりと疲労感は覚えた。

練習試合にも着いて行った。男子と一緒にバスに乗るのはドキドキであったが部活は部活だ。私は慎重に機会を伺った。



そして、マネージャーを始めて2週間が経った頃であっただろうか。悪夢は起きた。

「くっそ!お前裏切りやがったな!」
「うるせーブス!!」

グラウンドの真ん中でギャルが髪の毛を引っ張り合って取っ組み合いの喧嘩をしていたのだ。

「お前ら何をしてる!?」

顧問が呼ばれてすぐさま取っ組み合いが終わる事に。

話を聞くにはこういう事らしい。
ギャルの1人が秋葉くんに手紙を書いたのだという。それがバレてあの惨劇が引き起こったのだった。

秋葉くんには毛頭興味がなかったので命拾いしたとホッと肩を撫で下ろす。

「今日限りでお前たち5人はクビだ」

……撫で下ろした肩がビクッと上がる。

「えっ!?私もですか??」

ギャルだけだと思っていたのにこんなのは有り得ない。掴みかかる勢いで顧問へと歩み寄る。

鬼のような形相だった。

「連帯責任だ。出てけ!」

手をクイッとグラウンドの外へ。
もうここは我々のホームではなくなった。そういうことだ。

「リシェっち帰ろ」

外野のギャルが私の肩に腕を回した。これ以上話すことはもうないのだ……。

「お世話になりました……」

こうして私の夏は終わった。

部活に青春を捧げるのも素晴らしい。だが、私はギャルとの友情を育む青春となったのであった。

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