カラスの成仏
チヒロさんという女性教師がいました。生徒とよく対立するので「トラブルメーカーのチヒロ」と呼ばれていました。
彼女はバイクで通勤していました。ある日、車で通勤する私の前を彼女が走っていました。そこにカラスが飛んできて彼女のヘルメットにぶつかりました。カラスは投げ出され、脳震盪を起こしたかのようにばったりと道路に横たわりました。チヒロさんは気づかずそのまま走り去りました。登校中の生徒たちがそれを見ていました。
カラスはその後死にました。生徒たちは校庭の隅にカラスの墓を作りました。その後チヒロさんは「カラス殺しのチヒロ」と呼ばれるようになりました。
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