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新島襄ゆかりの大学:アマースト大学(アメリカ)

これまで調査や研修、旅行で訪れた海外の大学を私個人の視点でレポートします。

同大学は2015年にアドミッションの調査で訪れました。

アマースト大学(アーモスト大学と表記されることもあります)はアメリカ屈指のリベラルアーツカレッジで、キャンパスはマサチューセッツ州西部のアマーストという町にあります。創立は1821年で200年の歴史を有しており、日本では同志社大学を創設した新島襄が学んだことでも知られています。

ダイバーシティ、エクイティ、インクルージョンを理念とし、社会に貢献できる幅広い知識を有する有能な学生を多数輩出しています。学生数は1800人と小規模で、女子学生が半数以上を占めています。1割が海外からの留学生だそうです。教員数は200人ほどで、学生対教員の割合は7対1となっています。授業は平均20人以下で行われ、9割近いクラスが10名前後です。小規模大学の特性を活かして徹底した少人数教育が実施されており、きめ細やかな指導が行われています。全寮制が基本となっているためボーディングスクールからの進学者も多くいます。寄付金は全米でもトップクラスで、手厚い奨学金制度が実施されています。

人文学、自然科学、社会科学、芸術の分野で800以上のコースがあります。必修科目や一般教養科目を設けず、学生自身が科目を選んでカリキュラムをつくる「オープンカリキュラム」が実施されており、教授や学生同士の知的交流を通した学びが実施されています。オープンカリキュラムには個々の責任が伴うため「リスクを恐れずに」科目を選択することが学生には求められます。 狭い分野から集中して授業をとることも出来ますが多くが幅広い分野の授業を受けています。9割近い学生が 大学院に進むそうです。

リベラルアーツ教育の理念から、専攻が何であっても職業に密接した実践教育より、教授やクラスメイトとの知的交流を通じて生涯にわたって生かされる分析力、問題解決能力、文章力、そしてチャレンジ精神を養うことを目指しています。

近隣の5つの大学で構成する「5大学コンソーシアム」によりいずれの大学の授業も無料で受講できる制度を実施しています。この制度によって学生が選べる授業は5000以上にのぼるというからすごいです。

出願には通常の志願書、推薦書(2通)のほかエッセイ が課せられます。エッセイのテーマは自由ですが。アドミッション担当者の聞き取り調査では、担当者に特に知ってもらいたいこと(Personal Statement)、中でもアマースト大学で何をしたいか、アマーストでどのような活躍ができるか、アマーストにどのような貢献ができるかを書いてほしいと言っていました。「読み手にとって」意味のある書類を作る指導が必要だということです。

大学ホームページ↓

キャンパスを案内してくれた女子学生

ジョンソン・チャペル

チャペルの内部

新島襄の写真が掲げてありました。

ジョンソンチャペルの南に「友志園」という日本庭園があります。新島襄のアマースト大学 入学135年を記念して開園しました。日本とのつながりをあちこちで感じます。

広々とした緑豊かなキャンパス

アドミッションセンターの建物

アドミッションオフィサーによるレクチャー

講義棟の内部

ダイバーシティの尊重を促す掲示物

ベネスキ自然史博物館(Beneski Earth Sciences Building and Museum of Natural History)の内部

マンモスの骨格標本もあります。

ミード美術館(Mead Art Museum)には2万点近い作品が収蔵されています。

ミード美術館

「メモリアルヒル」の記念碑には、第一次世界大戦と第二次世界大戦中に命を落としたアマーストの卒業生の名前が記されています

メモリアルヒル

メモリアルヒルの向こうにはメモリアルフィールドが広がり、遠くには「ホリオークレンジ(Holyoke Range)」の山並みが望めます。

上空を飛行機がたびたび飛んでいきました。飛行機の通り道のようです。

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