7時間の乗り継ぎ

実家で数日間の休日を過ごして帰り支度を始めた。

二階の自室は幽霊画出るのがわかっていたから、部屋に入ってベランダにつづく窓を開けて、その勢いでベランダからダイブした。

案の定、自分がフワぁ〜って浮いてた。

空中浮遊で一息ついて物を整理してたんだけど、どうも電気が暗くて見えず、家の中で電球を探してた。

何故か家の中には至るところに裸の丸い電球が付いていた。

ようやく見つけたちょうど良いサイズの電球は蜘蛛の巣が絡んでいて電球の中にも水が入っていた。

1つ目の電球の下に無理やりセットしたのだけど、全然明るくなく、親が持ってきてくれた傘付きの電気でも全く明るくなることななかった。

タンスの上に、10日以上前に持帰り忘れたピーマンの千切りとパンがビニール袋の中の水に浮いていて少し水が濁っていた。

なんとなくまだ食べれそうだったので持って帰ることにした。

一階に戻りトランクスを探してると、お相撲さんでも履くのか?というくらいどデカいトランクスしかなかった。

姪っ子が、財布どこに入れてるの?と聞いてきたのでリュックの中に入れてるよ。と答えたらそれじゃ危ないから別に持ってたほうがいいよ。といって姉もそれに賛同していた。

どうやら自分の乗る列車は中国人が乗る車両らしかった。

列車ホームを下りる階段の上に駅員カウンターと券売機が一つあった。

自分の乗る列車の時間は四時で、まだ時間に余裕があったのだけど、券売機の不具合で全然切符が変えなかったり、千円札を入れたのに500人民元が帰ってきたりして、どうしようもなくなり、駅員にチケットを買ってきてもらうことにした。

その間にも4時を回ってしまい、自分が乗るはずの列車が客室車両も連結させずに数百メートル進んた所に停車した。

あわててその車両に近付くと乗客が屯していて、そのうちチケットを買ってきてくれた駅員が近づいてきて、ペラッペラのお札くらいの大きさの薄緑色のチケットをくれた。

そのチケットには見たこともない文字で埋め尽くされていた。

駅員いわく、この列車で「びし」という駅まで一時間かけて行って、そこで乗り継ぎした後7時間で到着するとのこと。

遅すぎるだろ。だったらもう1日実家にいればよかったわ。

というところで
目が醒めた。

おわり。

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