詩【 甘い汁を吸う 】

わたしは意志のよわいである

意志がないわけではない

ただその意志が弱いせいで
いっこうに意志をつらぬけたことがない

わたしのまわりはいつも甘い汁の誘惑ばかりで どうしてもそちらに靡いてしまう

弱い意志はいつも後回しで 甘い汁を吸ってからと思ってるうち 吸い終わったころには満足して とっくに意志のことなど忘れてしまう

いつも後悔する

けれどもやめられぬのだ
甘い誘惑には勝てぬのだ


わたしは甘い汁を吸う
いつも甘い汁を吸っている

快楽に酔いしれ 舌鼓を打ち
満腹中枢を充たしながら

わたしは意志のよわいである

ただのなのだ


20240217


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