K.G.F chapter1&2、尖りまくった映像美
今年はなんと幸せな年なんだろう。
昨年はトップガン・マーベリックとRRRの最強エンターテイメントが2作も観れた最高の年だったが、2023年の私のベストはK.G.F.の1,2に奪われてしまっている。
あ、インディジョーンズはアウト、ミッションインポッシブルはまーまあ。。トム・クルーズさんは頑張っているのはわかるけど、気になるところもたくさんあった。だからどうしてもKGFに目線は行っちゃうん。
chapter1の現地語フルムービーがyoutubeに公開されているので周回用に。
K.G.F.の映画の概要としては、インドはカンナダ語圏の映画で、1が2018年に公開されて大ヒット、2はRRRと同時に現地公開されており、RRR以上の興行成績をたたき出したという。これまでカンナダ語圏の映画はぱっとしなかったといわれていたのに、突然変異でこんなに濃厚な映画が出てくる。なんて素敵なことなんだろうと思ってしまう。
内容は最底辺の少年が不良から殺し屋になり、インドにある世界最大の金鉱山の皇帝にのし上がっていくというストーリー。
所見では人物相関が分かり難いかもしれないけど、どうせほとんどは敵だからあまり気にすることはない。おそらく意図的に2回3回見ることを前提に制作されていると思う。
この映画の楽しみ方。
1度目、映像と音楽の強烈さを浴びるように楽しむ、ストーリーはわかる範囲だけ追いかけていく。
実際に2回目見てみると、セリフや登場人物相関図がすっと頭に入ってくる。映像や音楽を落ち着いて見れるようになってくるのだ。不思議。
よくわからない方は是非2回目見てください。ものすごく分かりやすくなってます。
北斗の拳、マッドマックスのような砂漠と砂煙と暴力と奴隷の世界。
アサシンクリード・ヴァルハラのようなヴァイキング出てくるし主人公の武器はハンマーだし、映像の作り方もアサクリっぽいし。
邪悪10倍のバーフバリ。
恋愛パートは一瞬でひとめぼれなインド映画お約束だけど、20代の恋愛を長々語られても面倒くさいとしか感じなくなっているおっさんからしたら、これがいいんだよな。もちろん2のストーリーでもそうはならんやろ!ってのが目白押しだけど、映画に突っ込みも野暮。そんなんトップガンでもF14で最新戦闘機に勝てるわけないだろっていうようなもん。
個人的に好きなシーン(ネタばれ多少あり)
Chapter1
・港での不良たちのラインダンス。ウエストサイドストーリーやBeat itどころじゃない、ギャングのラインダンス。Salaam Rocky Bhaii!
・Congratulation,I love you.
・KGFへ潜入して、そこの奴隷たちの苦悩の日々を共にするRocky、気がふれてると言われるおじさんが「救世主が来た!」と叫んだり。。絶望の奴隷たちはまた言ってるよってところとか。
・子供や母親が無残に殺害されたりを丁寧に描き、そこから盲目のおじいさんがさらわれた時に行くべきか行かないべきか~~からの解放のカタルシス。
Chapter2
・ほとんどすべて。特に、Kalashnikovは最高。
2は本当に見やすくなっているので周回おすすめ。
だんだん脳が焼けただれてくる感覚は、マッドマックス以上。
日本人受けはRRRだと思うけど、違う方向からトップをめざしたこの映画には本当に感謝。
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