神奈川大学野球 秋季リーグ戦を観戦
皆さんは、「大学野球」というものに興味があるだろうか?
たぶん、多くの人が「無い」というだろう。
コアなファンでも、興味を向けることがあるのは東京六大学野球(特に早慶戦)くらい・・実質、レベルは全国一と言われる東都大学リーグ(最も近年は地方の大学が強化を進め、異論を挟む余地が出てきているが)でも「よく知らない」人が多いと思う。
ところが、この大学野球、試合を観に行くと結構面白いのである。
各リーグをリードするような強豪大学には、高校時代からマニアやプロ野球のスカウトたちの間で名前が鳴り響いていた選手がかなりの高確率でいる。
彼らのプレーを、高校野球の夏の大会(特に地方大会の終盤から、甲子園にかけてのステージ)や、もちろんプロ野球の一軍公式戦のようには多くの客が詰めかけていない球場で、のんびりと観戦できる・・これは、かなりの至福の時間だ。(※一部のリーグでは満員の時もあります)
そして昨日、私は、神奈川大学野球リーグの秋季リーグ戦を観戦に行った。
その名の通り、神奈川県に本部を置く大学のリーグ戦である。
1部リーグの試合は、約半分を「横浜スタジアム」で行い、昨日はまさにハマスタの日。言うまでもなく、プロ野球一軍の本拠地であり、夏の高校野球神奈川大会決勝で、カードが「横浜VS東海大相模」などになったら、数年前は徹夜組まで出ていたという「神奈川の野球の聖地」だ。30000人収容できると言われているが、ベイスターズの大事な試合や夏の決勝では、入場が困難になるという凄い球場。ついでに言うと、私が今まで観戦してきた中でも、立地が最高過ぎる。横浜駅から2駅、オフィス街の関内駅からすぐという、凄すぎる立地だ。
そんなマンモススタジアムで、大学野球の時は球場内では自販くらいしか飲み物も調達できず、周辺で買い物していくしかないが、ゆったりと昨日は2試合観てきた。いや、本当に、他では味わえない独特の雰囲気。
観戦したのは、関東学院大VS横浜商科大学、第2試合が桐蔭横浜大学VS
神奈川大学の2試合。私は、駅伝を見てきた、大学のメインキャンパスの場所を知っている、同級生に進学した奴がいた、という単純すぎる動機で、チームとしては神奈川大学推し。
ちなみに神奈川大学と対戦する桐蔭横浜大学は近年スポーツの台頭著しく、野球部も優勝回数を伸ばし、楽天の奮闘するルーキー古謝投手など、プロ野球にも立て続けに、しかも一軍の戦力となっている人材を輩出している。
神奈川大学は3年ぶりの優勝に向けてここまで5連勝で来ていたが、この日は桐蔭横浜大学に0-3の力負け・・ホームランも浴びてしまった。
でも、神奈川大学の一番ショート庄子選手(横浜高校出身)が素晴らしいヒットメーカーでプロ注目(プロ志望届も出しているので、おそらくどこかから指名はあると思っている)なので彼の打席を注目したり、私の中で嬉しすぎたのは、岩手県の盛岡大学附属高校時代、豪打の打線を誇るチームの主砲として甲子園で活躍した3年生の金子選手が代打で登場し、見事にヒットを放ち、この試合、初めて神奈川大学の応援席からチャンステーマが響いた場面だった。得点には結びつかなかったが、私は、自分の好きなバンドの曲名に例えれば「うれしすぎて頭がSPARKして、楽園に行けそうだった」そのくらいの感動だった。・・しかし、神奈川大学が負けてしまったのは本当に残念だった。
しかし、金子選手は高校時代、56本のホームランを打っており、それでも大学では3年秋になってもスタメンに定着する存在となれていない、というのは、バットが金属バットから木製に変わったり、生活面でも最上級生だったのが雑用をする1年生を経ていかなければならなかったり、高校で際立っていても、大学で「体育会の見えない壁」を超えて頭角を期待通りに表すのは、本当に難しいことなんだろうな、と思う。それはそれで、4年生となる来年に金子選手が本領発揮して一気にプロ入りするのか、もう少し時間がかかるのか‥とにかく、今後も応援していきたい。
そしてパンフレットを改めてみると関東学院大学や神奈川工科大学には私と同じ静岡県の常葉大橘(私の頃は常葉学園橘)高校出身の選手が、まだ一軍ではないようだが1年生で在籍していることも知った。いずれ、生でプレーが見られるかもしれない。今年は母校の夏の試合を20年ぶりに沼津で観戦できたが、「同窓生のアマ野球やプロ野球の選手のプレー」は未だかつて見たことがない。プロ野球・阪神の高橋遥人投手含め、この夢もいつか叶えたいと思っている、「元演劇部の落ちこぼれ」が私だ(笑)
まず、特に気軽に近隣の球場に足を運びやすい首都圏など都市部の野球好きの皆さん、神宮球場での東京六大学はかなり人の波に疲れることもありますが、暇な休日、気分転換に好きな席でのんびり、レベル高いプレーを観戦できる大学野球観戦もおススメなり!!
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