【検証】短歌を詠みながら散歩したら雅な気持ちになるの?ならないの?
(2024春の記事)
こんにちは。水無という名でいろいろやらせてもらってる者です。
突然ですが、皆さんは古文を勉強したことはあるでしょうか。
まあいくつかの例外を除いて、ほとんど皆さん経験しているはずです。
じゃあ、その古文を色々読んでると、絶対にどんな人でも1回疑問に思うことありますよね。
歌詠すぎちゃう?
いや、別に関西弁じゃなくてもいいんですけど、とにかく昔の人はことあるごとに歌、つまり和歌を詠むわけですよ。和歌を最近覚えたのかなってくらい、楽しくても、悲しくても、怒っていても、虚しくても、とにかく和歌を詠みまくる。
変ですよね。なぜこんなに和歌に執着するのでしょうか。
そこで!
この疑問を解決するための唯一の方法を思いつきました。
それが、「実際に自分も和歌を詠みまくる」ということです。何事も相手の立場に立つことは大切。
しかし、私は和歌を詠めるほど古文の文法、そしてレトリックを知らないので、今回は現代語の和歌、そう、短歌で勝負させてください。
今回やることは非常にシンプル。
①知らない街を散歩する
②その各所でたくさん短歌を作る
以上2点です。心配になるくらい簡単。
ということで前置きはこれくらいにして、早速実際の様子をご覧ください。
【AM10:30】
明石にやってきました〜!!!
はい、そこのあなた。なぜ明石なんだって?
特に理由はないです。まあ強いて挙げるとするなら、「海が見たかった」「あんまり行ったことない土地に行きたかった」以上2点くらいですね。
ていうか車内でめちゃくちゃ綺麗に海が見れて、明石駅もかなり海際なのかな〜と思っていたら、かなり都市側なんかい。
はい、こんな調子で進んでいきますよ。あとはあなたが覚悟するだけです。
とりあえず駅を出よう。
こんな感じでした。
私はとにかく海の方に行きたかったので南側に出ましたが、北側に出るとまったくしらない「明石城」というお城みたいなのがありました。お城好きの方は北側に降りよう。
そして駅を出て早々また短歌が出来ました。
本当にありえないくらいの声量でブチギレてるおじさんがいてびっくりした。電話だと多分うるさすぎて聞こえてないと思う。
海の方に行きたいんだけどどうしたらいいのなな…
絶対ここじゃん!!
というわけで経路通りに進むと、すいません、また出来てしまいました。短歌。すごいペース。素質あるかも。
でもまだ海の雰囲気はしないな〜
って、おやおや???
爆よさげな商店街発見!!!勝った!!!
まあ昼ごはんはじゃあここで確定かな。
いいよね。なんか海際の街の商店街って。憧れる
「おお!兄ちゃん!いつもありがとねえ」
「いえいえこちらこそ、お世話になってます〜」
「今日はカレイがたくさん取れたから、ホレ、おまけだよおまけ!ワハハ!」
「え〜!いいんですか!すいませんいつもいつも〜」
みたいな会話がしたい。ダメですかね。
短かったらいいだろ、というような甘えがない素晴らしい街ですね。
ちなみに写真左奥に山のようなものが写っていますが、これが淡路島です。いいね。
じゃあなんとなく右に進んでみますかね〜
って、おいおいおい!!
綺麗すぎ!!
明石海峡大橋と淡路島、そして堤防。最高の画面じゃん。
しかもこの日はちょうど春の始まりみたいな日(3月30日)だったので、その日差しの暖かさと海風の涼しさが相まってもう最高。この感覚を文で伝えきれないのが残念です。
そしてこのあたりを歩いていたら堤防に階段があって、海ギリギリまで行けるようになっていたので堤防を乗り越えて際まで行ってみた。
ス〜〜
ハ〜〜
どう?深呼吸したくなるよね。あ、でも海側だから決していい匂いがするわけではないよ。
海は思っていたより透明で、海底の海藻までしっかり見ることができた。
あと、積まれたテトラポッドに穏やかな波が打ちつけて「ポチャチャポ…」と鳴るあの感じ。全身を纏う暖かく爽やかな風。音だけでも載っけられたらいいんですけどやり方があんまりわからないので割愛します!想像して下さい!
この後、しばらく海際を歩いていたら腰掛けれるところがあったので、ちょっと休憩しようと思いそこに座って海を見ていた。
やっぱり海ってすごい。なんかね、見ようと思えばいくらでも眺められちゃうんですよね。おそらく近隣の人であろう人たちも、海なんて見飽きていると思っていたら結構眺めてボーッとしている人がいた。
海という大きな存在を目の前にすると、どうしても頼ってしまいたくなる、そんな気がしますね。
そろそろお腹空いてきたしお店を探そう。
そういえばさっきいい商店街見つけたからそこまで戻るとしますかね。
(移動中に90円ですばらしい麦茶を買いました。何から何まで怪しい。)
そんなこんなで、「かねひで」という明石焼きのお店を発見し、そこまで人も並んでいなかったのでとりあえず並んで1人で入店。去年シアトルに行ってからというもの、なぜか1人で外食することに躊躇がなくなってしまったので別に何も思わず「おいしそうだな〜ワクワク」と思っていざ入店!
VICTORY!!!!
おめでとうございます。
今回注文したのは「明石焼きセット」。明石焼き15個+タコ飯で、お値段は1000円とお手頃(なのかな?子供の金銭感覚すぎる?世の中はそんなに甘くないの?ああそうなの。ごめんなさい)でした。
味はというと、もちろんウマウマ朝廷でした(美味しいの最大限の表現)。
明石焼きのふわふわした玉子の食感に、お馴染みのダシが絡み合って口の中は楽園。ただ、中の温度が9300℃あるので注意は必要。
でも15個あったから最後の方を食べる時はちょうどいい温度感でペロリと食べてしまいました。タコ飯もとても良かった。
これを食べてる時、「うわー自分明石をめっちゃ満喫してるわー」と思ってずっとニヤニヤしてました。怖がられたかもね。
【PM0:30】
いやー、満足満足。
ていうかさっき地図を見て気になったんだけど、
どうやら近くに灯台があるらしい。これは気になる…
というわけで、ここから灯台を目指して歩きます。とは言っても、実はさっき堤防を越えて海を見ていた時にこの灯台は目には入っていた(写真にある赤い灯台じゃないよ)ので大体の場所はわかる。
移動中船がいっぱい停めてあるところがあったんですけど、
かっこいい。年季が入っている感じがしますね。もう現役は引退してるんでしょうか。
はい、着いたんだけど、灯台よりもさ〜
↑
猫いる!かわいい!
なんか港の猫っていいですよね。かっこいい。自分も野良猫になるなら港で生きていたいです。
しかもこの子は耳がちょっと欠けていたので多分地域猫というやつなんだと思う。すぐそばに餌が入ったボウルもあったし、しっかり管理はされているのでしょう。いいっすね。
で、信じてもらえないかもしれないんですけど、私、ここから30分ずっと猫見てました。なんか見てると結構いろんな動きをするし、なぜかわからないけどあんまり警戒されなかったので近くでずっと見守っていた。
かわいい。なんでこんなに人に慣れているのかはわかんないけど、そんなのはどうでもいい。
この2匹目の猫と1匹目の猫(命名:ニャーバー(港の猫だから))は見たところそんなに仲がいいわけでもなさそうで、ニャーバーはこの数分前に別の白い猫をにゃーと言いながら追いかけて撒かれていたので他に気になる子がいるんでしょうね。猫の世界も大変だ。
そこからもうちょっと猫と向かい合っていた。やっぱり1人旅のいいところってこういうところだと思いませんか?自分のやりたいことに好きなだけ時間が割ける、それが魅力だと思います。まあこれがほとんど初めてではあるけど。
そして猫に別れを告げ、また周辺をウロウロする時間に入った。
しばらくぶらぶらしていると、こんなものを発見しました。
喫茶ジュン。
純喫茶なら聞いたことあるけど、これはないな。
そしてなぜか惹きつけられる感じがしたので、店内にはご高齢の方々しかいなかったけど意を決して入店。すんなり入れた。クリームソーダ飲みました。
「1人で喫茶店に行ってクリームソーダを飲む」っていう実績、絶対人生の中にあるでしょ。それを解除できました。
【PM3:00】
まだもうちょっと時間がある(帰りは5:20の電車に乗る予定)ので、行かないと思ってきた駅の北側に少し行ってみようかなと思います。
そして駅に戻ると…
あれ…
まさか…
結局勉強の意識は振り払えないんかい!!!!!!!!!
はい、もうここまできたらこの旅の真の目的を説明せねばならないですよね。こんな禁断症状出てスルーするわけにはいかないですもんね。
実はこの旅は、検証をしたいから計画したものではありません。「旅をしたい」けど、それをそのまま記事にするのもつまらないという理由で「じゃあ検証も兼ねよう」ということになり、この記事が出来ました。
なぜ旅をしたくなったのか、それは紛れもなく「最近勉強ばっかりで結構しんどくなってきて、でも休めるっていったら今のうちだよな…ここから3年になっていったらもうこんなことできなくなるよな…」と思ったからです。
この春休み期間、もう東進で1日4コマ受講するのは当たり前で、そこに課題やらなんやら上乗せされてきていてパンクしそうになっている。
だから、1日だけそれを全部忘れる日を作ろう、ということで来たかった明石に1人でやってきたわけですね。
なので猫を眺めてるときめちゃくちゃ楽しかった。ずっとこうしてても大学受からないかなーと思っていた。
まあ、そんなことはいいのよ!!旅を続けようぜ!!!
というわけで明石城跡にやってきました!
ここはどうやら公園も兼ねてるらしく、しかも今日はなんかのイベントの日だったのかキッチンカーとかがわんさか来てた。
それを全無視して険しめの階段を登ると〜
うん、絶景だよね!
Noとは言わせないよ。
まあ北側だから。都市部しか見えないのは当たり前。わがままを言うようなら海が見たかった(なんか私ずっと海が見たいって言ってるな)。
地図を見るともう少し奥に広がってそうなので探検してみましょうかね。
ええ池やね。
ほとんどの人が城で脱落したのか、こっちに来ると人が全然いなくて、この池のベンチの辺りはとても静かだった。カモが潜る音が聞こえるくらい。わかりますか?
そしてまたもやこの旅恒例の「ただ眺めるタイム」に突入。15分くらい池を見ていた。
面白かった。
というわけで…
終了!!!!!!!!!
はい、今回の私の明石旅は以上で幕を閉じました。旅全体を振り返ってみると、かなり静かな旅だったな〜という気がします。
海を眺めたり、猫を追いかけたり、池を眺めたり、喫茶店に入ったり。騒がしいところに行ったのはおそらく商店街のみ。
それがね、なんかめっちゃ良かったです。
ずっとてんやわんやの日々だったので、今日一日すごくゆっくりだったというか、自分のペースで過ごせたのでハイパー楽しかった。
そして気になる短歌を詠むと雅な気持ちになるのかという点ですが、
結論、そんなことはない。
今回の構成的に短歌がポンポン出てきたので別に大変じゃなかったと思われているかもしれませんが、全短歌そこそこちゃんと考えてます。なので今回はむしろ旅の楽しさが短歌によって減少したと言ってもいい。常に「作らなきゃ…」という圧迫感がありました。辛かった。
しかも今回の検証は「とにかく短歌を詠む」だったので、そのクオリティは何にも考えていませんでした。それもあって、「いや短歌下手すぎだろ」とか言われるんじゃないかという恐怖も常にありました。怖い。インターネットが怖い。作っただけでも褒めてください。
というわけで皆さんもぜひ明石に行ってみて下さい!ただし、短歌を詠みながら旅をするのだけはやめましょう。
(おわり)
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