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働くということ。

「あのね、あなたみたいなきちんとした人には滅多に当たらないのよ!」


夜、電話を取っていると様々な方とお話しすることになる。午前2時に「おはようございます」と言われることも多い。

カスタマーセンターは営業時間外のため、全ての問い合わせをオペレーターが受け付ける。
用事が終わった後に、少しお喋りしていかれる方も多い。

そんな中、冒頭の台詞である。

私は決してきちんとしているわけではないのだが、仕事柄、同じ事を何回も言わせないように気をつけている。確認のための復唱はするが、パッと言われた事も聞き逃さないようにしている。
当たり前だが、何度も聞くと怒られる。


なんで皆同じようにできないのかしら、ほかの人にも言っておいて、いろいろ言ってごめんね!

だいたいこんな感じで終わる。
この一方的に言いたい事を言って終わるスタイル、わたしは嫌いではない。特にわたしに害があるわけではないので。

わたしも気をつけよう、今回はセーフ!!

そんな事を考えながら対応している。
電話は大嫌いだけど、得意と好きとは違うのだなと最近思う。好きな事を仕事にしたいという人もいるが、わたしは無理だ。仕事にしたら嫌いになる。
だから、仕事にやりがいを感じている人は尊敬する。

わたしの生活の9割近くは仕事である。
もっと楽しくできていたら毎日楽しいのかもしれない。でも、そうしたら今以上に働いてしまう。やはり、少し嫌なくらいでちょうどいいのだ。

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