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『いや~な関係を減らし心のエコロジー(自然環境保護)を図ろう』講座に参加して 2019/11/17 小林雅美教授

摩訶不思議なタイトルと、小林雅美先生からの「捨てちゃえば? 怖くないよ! あ~スッキリした! これが私の人生!」というコメントに惹かれ、すぐに参加を決めました。

 こころの断捨離とは、自分のこころにとっての「ふ・か・い (不快・不敵・過剰執着・過剰反応、イライラ・依存など)を取り除くことです。これにより、こころの空スペースが増えて余裕が生まれ、大切な今という時間を自分自身のために有効に使えるようになります。こころの断捨離とは、脚本に支配されることなく、自律的に生きる人生を歩もう!という小林先生からのメッセージでした。

 いや~な関係を減らせば、ストレスが軽減することをみんな知っているはずなのに…なぜ、その関係を続けているのか…ちょっと不思議な気がしました。しかしそこには、断れない関係性であるとか、実はその人に認めて欲しいと思っているなど、心理ゲームやラケット行動といった隠れた感情があることに気づかされました。それでもできることなら、嫌なものには「ノー」と言えるようになりたいな~と思います。心のバスケットの中に一度入ってしまった「マイナスのストロークのチクチクさん」はずっとそこにいるけれど、普段から「プラスのストロークのふわふわさん」をバスケット一杯に貯め込んでおけば、新しいチクチクさんがやって来たとしても、バスケットにはもう入るスペースがない…そんな心の状態になれたらステキだなと思いました。もし、チクチクさんが近づいてきてしまったら、その場に居続けない…という対策が、いや~な関係を減らすために有効であることも教えて頂きました。

なりたい自分になるために、自分が持っている「ふ・か・い」を具体的に書き出しました。意外に思い浮かばないな…と考えていると、ドンピシャのタイミングで、「書くものがないと思った人は、すでに心の断捨離が自然にできている人か、または無意識に目をそらしてしまっている人です。」と小林先生。ウっ!まずい後者だ…と思いました(苦笑)。自分の「ふかい」に気づき、これから先、自分をどのようにリノベーションしていくのかを文章にしました。言葉にすることで、漠然としていた先への不安が何であるのかに気づくことができたような気がします。その後も、TAの切り口で、パターンになっている人との関わり方「自分スタイル」、~ねばならない「心の縛り」、自信のない「弱い心」、ありのままの自分から「目を逸らしている」こと、他人と「比較すること」「物欲」について…自分自身の思考パターンを考えました。そのパターンを、捨てたり、変えたりすることができたら、少しは、なりたい自分に近づけるかもしれない…、他人の手を借りなくても、自分にとって居心地の良い空間を作ることができるかもしれない…と思えて来ました。
 豊かな未来を考えるにあたり、私自身が生物の進化の集大成であり、天文学的偶然が重なってできた貴重な存在だと言われ、ちょっとくすぐったい気分になりましたが、自分のことは自分で大切にしないといけないんだな~と改めて感じました。豊かな未来のために、自分の長所を活かせる3つの「い場所」、「居る場所・行く場所・活かす場所」を考えましたが、今の自分には、家庭という「居る場所」しかなく、仕事以外には「行く場所」も「活かす場所」もありませんでした。これまで仕事の忙しさを言い訳にして、「行く場所」も「活かす場所」も作ろうとしてこなかったことが原因のようです。これから、定年までの数年のうちに、自分自身がその先の人生で何がやりたいのかを自律的に考え、行動に移していきたいと、この研修を終えて、今、思っています。

 研修の途中で、小林先生の「人は過去を今の色に染める」という名言が話題になりました。過去に起こった事実は変えることはできないが、怒った事実に対しての自分自身の感じ方や捉え方は、今ここで考えることができる…という考え方です。こころの断捨離をすることで心に余裕ができたら、こういうことも起こるのかなと思えて、とても印象に残りました。

研修の最後にグループで意見交換の時間がありました。70歳になるという女性は、「これまでずっと困った人の支えになりたいと思い活動をしてきたが、自分自身に気掛かりなことがあると人を支えることができないので、きちんと断捨離して、気掛かりをなくし、これからも人の支えになる活動がしたい」と話されていました。また、60代後半の男性は、「今はまだ仕事をしているが、70歳になるのを機に学び直したいと考えている」とのことでした。TA研修に参加して、毎回感じることは、一緒に受講している皆さんから、たくさんの刺激を頂くことができるということです。人間関係に余裕がない時でさえ、肯定的なストロークに癒され、少しだけでも頑張ってみようかな…という気持ちにさせてもらっています。

 今回の研修は、これまでの人生を一旦整理し、先の人生を考えるきっかけとなりました。良い機会を頂き感謝しています。次回もまた、「ふわふわさんとチクチクさん」のように、誰にでもやさしい、わかりやすい言葉での研修を期待しています。小林先生、ありがとうございました。
(交流分析士1級 原田 政美)


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