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「エゴグラムの読み方・基礎編    ~リモート講座を受講して~    2020/8/29 石川任講師 

関東支部では新型コロナウイルス感染症(以下、新型コロナ)対策として初めてリーモート講座(以下、リーモート)を開講しました。
今回、私はリーモートを受講しましたので、リモートについての長所と短所に焦点を当てて感想を述べたいと思います。
2019年の暮れに中国の武漢市で新型コロナが発生して以来、2020年8月末までの全世界の累計感染者数は2,225万人に達し、84万人の死亡者が出ています。日本では感染者数67,663人、死亡数1,278人と報告されています。
私たちは100年に一度の世界的な感染爆発パンデミックに遭遇してしまいました。

政府は緊急事態宣言を発表、4月16日には緊急事態宣言を全都道府県に拡大しました。 3密(密閉・密集・密接)を避けて家に留まり外出を自粛するように促されました。その後も感染拡大は収まらず私たちの生活のあらゆるところに影響が出ています。 パンデミックに遭遇して、これまで普通にできていた通勤や仕事、通学が困難になり行動変容の必要性に迫られています。 その象徴的な出来事の一つとしてリーモートワークやリモート会議、リーモート学習などの新しい生活スタイルへの転換が挙げられます。
新型コロナの拡大にあって、関東支部では研修会の幾つかが対面式講座からリモートに転換しました。 私は北海道に住んでいますが、これまで研修会受講のたびに東京まで出かけていました。東京から遠隔地に住んでいると受講のたびに交通費、宿泊費等の経済的負担と1日講座であれば2泊分の時間を用意しなければなりません。東京まで出向くことは結構な負担となっていました。 今回、リモートになったことで自宅にいながら受講できることは遠隔地に住むものにとって大変ありがたいことです。 今回は静岡支部からのご参加もありました。東京近隣に住んでいて何かの都合で研修会場に足を運ぶのが難しい方にも自宅にいながら参加できるリモートは便利な手段ではないでしょうか。
今回リモートを体験して手軽に参加できた反面、短所もあると感じました。
対面式講座では五感が働き講師と受講者、受講者同士の語り合いがありリアリティは大きいと思いますが、リモートは臨場感に少々欠けるところがあると思いました。 この点は、今後リモートを展開していく際の課題ではないかと思います。 例えば、グループワークの際にグループで話し合っている中にホストが入ってきて何らかの働きかけがあると討議は深まるのではないかと思います。

 今回は初めての試みということで講座の始まる前から運営委員会からリモートについての丁寧な説明や接続の予行演習もあり初心者の私などな大変助かりました。 それでも当日、入室はできているのですが映像や音声が繋がらないといった不具合がありました。 やはり、新しいことを始める前には十分な準備は欠かせないと思います。

新型コロナは、今後数年に渡って流行するのではないかと報じられています。 新型コロナに限らず、毎年11月から3月にかけて流行する季節性のインフルエンザウイルスも変異を繰り返し、いつパンデミックが起きるかと専門家の間では注視されています。

私たちは未知のウイルスと戦い生命や生活を守るために、これまでの価値観や概念から離れて新しい生活スタイルを考え行動していくことが必要になってきたのではないかと思います。 その行動の一つが、リモートシステムだと思います。 リモートに短所はあるものの回数を重ね工夫を加えることで随分と対面式講座の質に近づいていくのではないでしょうか。

新型コロナがある程度落ち着くと対面式講座は増えると思いますが、これまでの形式に捉われない新たな研修会・講座のあり方として、リモートはもちろんのこと対面式講座とリモートの同時進行的な形式もあってもいいのではないかと思います。 
最後に、今後5G(『第5世代移動通信システム』のこと、「高速大容量」「高信頼・低遅延通信」「多数同時接続」という3つの特徴がある)が整備されれば、リモートシステムは、格段に進化して今よりも機能が整い使いやすいコミュニケーションツールに発展していくことに期待を持ちたいと思います。

(交流分析士インストラクター 水根竜介)

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