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【詩】夜明けの欲望

間もなく海峡の橋を渡るとき

君もあくびして目覚めるころか

僕がキャッチしたからか
思い出す寝癖のショートヘアと白い肌

元気でいるだろうか

フロントガラスの向こうに新しい街の風景流れても
見おろすキロポストに距離を感じても

君が離れていかない脳裏には
寝不足の疲れとムラムラの抱きしめた欲望の火が静かに燃える


無謀に追い越していくミニバンの
背中に載ってた幼い子ら
みんな欲望の結果だ


どうかお願いします
ご安全に

僕が君を大切に想う理由は
安全の尊さを身に染みて知っているからだ

車間距離を空ける

危険ではない状態をたまたまキープできているだけ

絶対に安全なことなどは何一つないんだ



君の安心安全が
守られますように

僕は大好きな君を追いかけない

背負うものを大切に想うから




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