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『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』の感想(ネタバレあり)

アマプラで見てみました。映画館で見たら更に面白いんだろうな、と思いました。


ネタバレありの感想が以下に続きます。

マリオのゲームをやっていればやっているほど面白いんだろうな、と思いました。僕も人並みに通って来たので、懐かしさを感じつつ楽しみました。
タヌキになった時の音楽が、そのステージのBGMのアレンジような気がしました。マリオカートの青甲羅のくだりとか、冒頭の現実世界でのパルクールとか、面白かったです。現実世界(3D)では横スクロールで、ゲーム内(2D)では色んなアングルから映すのが、現実と夢の交錯を感じました。

言葉遊びが結構多くて海外だとどうなってるのか気になりました。
「失敗マリオブラザーズ」「やルイージ」「タンキー(短気)コング」など。

ルイージとマリオの共闘が良かったですね。最後スターを取ろうとするマリオをルイージがマンホールの蓋で守るのが良かったです。泣きました。
そして最後にクッパのしっぽを掴んで吹っ飛ばすのが、「64」の最後にあったような気がして面白かったです。

ですが、最後の手の平返しは気に食わないですね。父や敵役の工事の人が急に態度が変わって、あの兄弟を英雄視するのは気に入らないですね。マリオらはそれでいいのでしょうか。良くないから、最後はゲームの世界で寝食をしているんですかね? 最後に土管に入っていったのは、新たなステージへ冒険するためのものなのか、現実世界へと通ずるものなのか、どっちなんでしょうね。個人的には完全に現実世界を見捨ててくれた方がスッキリします。しかし現実世界でもゲーム世界でも英雄なのは変わりないですからね。

途中で出てきた、捕らわれの青いスターが気になりました。あの厭世的なキャラが一番好きです。観客をゲーム世界(夢の世界)から現実世界へと引き戻す役割を担っていると感じました。「死こそ解放」「檻も人生も逃げられないもの」みたいなこと言ってて、非常に共感できました。だからこそゲームへ逃げ込むんでしょうね。ゲームは一種の死、夢の世界、彼岸の世界なんでしょうね。

だから最後、マリオらは現実世界ではなくゲーム世界にいるのかな、と。街を救って英雄になったものの、急な手の平返しや仕事が入ってくるか分からない現実よりも、殴られても痣にならないしクッパという敵がいなくなり安全に、しかも自身は英雄として闊歩できるゲーム世界を選んだのかな、と。そうすれば急に入ってくる厭世的な青いスターも納得できます。

個人的にはクッパを倒して、「はい、おしまい」でブツンと終わっていた方が良かったですね。手の平返しも一種のカタルシスなんでしょうが全然浄化されませんでした。

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