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私がどうしても着たかったきもの

母が私のために誂えてくれた着物の中に、何年もの間、袖を通さずにしまっていたものがありました。

そのきものには、村山大島という証紙が付いていました。(呉服屋さんの領収書も、一緒にw)

全体がグレー、ブルー、ピンクのパステルトーンで、樹木の葉っぱの柄でした。

わたしは、このきものがものすごく好きで、着てみたい気持ちはあったものの、どんな時に着ればいいのか、どんな帯を合わせればいいのか、なにもわからなくて、着たくても着ることができなかったのです。

タイトル写真がその着物なんですが、義母のグレーの縮緬の染め名古屋帯(お太鼓柄)と、帯締めをしています。

銀婚式の記念に、嵐山に行っときの写真。着付けを習い始めた頃でしたから、
まだなんとなくきものが板についてない感じですが、本人はこのきものをやっと着れた、ということで、誇らしく、嬉しそうです。

このきものは今のわたしには少し若い感じがして、しばらく着てないのですが、いろいろな思い出を紡いでいくのも、きものの良さなのかな、と思います。

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