ゴールド免許は遠い夢
5年ぶりの運転免許更新のお知らせがきた。
この5年の間に、軽微な違反2回。
しかも2回目は2か月前。
お知らせのはがきには
「違反講習者」として120分の講習を受けるようにと書いてあった。
懺悔と後悔。時々愚痴。
そんな私も素直に現実を受け止め、
やってきたのは、辺鄙な場所にある運転免許教習所。
午前9時に予約していたため、
長蛇の列で待つ人の横を余裕で座って待っていた。
9時になり、予約専用入り口に並んだら、
「お待たせしました。」
と、促されたのは、さっきの長蛇の列の最後尾。
え?予約の意味って?
腑に落ちないまま、仕方なく従う素直な私。
いつもの手続きをベルトコンベア式にどんどん済ませ、
一番重要な写真撮影では
鏡を見る一瞬さえ許されないほどせかされ、
後で確認したら、
案の定、髪がはねた疲れた中年顔で写っていた。
次に教習をうける教室を指示される。
一般講習と違反者講習の教室は隣同士で、
60分で講習を終える人たちがまぶしく見えた。
女性は私ひとりだろうか、ほとんどは
スピード違反や駐車違反を繰り返す
ヤンキーだらけか、(すごい偏見)
と思っていたら、あれ?意外と普通。
みんなちゃんとしている。(当たり前か)
私の前の女性なんて、教官の話にいちいち頷き、
メモまでとっていたぞ。(どうしてこんなところに!)
さて、退屈な講習は順調に進み、
ようやく120分の講習は終わった。
微妙な表情の免許証を受け取り、
慎重に運転をして帰った。
慎重に、というのは、
講習で見せられたビデオの交通事故の衝撃場面が
トラウマのように残っていたからだ。
これは効く。もう違反はしません。ごめんなさい。
さて、この講習で最後に教官がこう言った。
「みなさんには、次にはぜひ優良運転者になっていただきたい。
そのためには・・・・。」
とスライドを指示しながら、
あと5年は無事故無違反で、
慎重に運転することの大切さを訴えていた。
そうそう、私も次はゴールド免許、とうなづいていたら、
気づいてしまった。前回の違反は2か月前。
次の講習は3年後。次も絶対むりじゃん。講習うけるんじゃん。
やっぱりゴールド免許は遠い。
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