【H】グレンフィディック


【概要】
・1887年 ウィリアム・グラントが20年勤めたモートラック蒸留所を辞め、念願の蒸留所を造る。
・フィディック川の谷にあることにより、グレンフィディック(鹿の谷)と命名される。
9人の子供がいたグラント家はコツコツと資金を貯め、家族の一致団結により蒸留所を建設する。
・当時はブレンド用だったが、1963年シングルモルトとして販売開始。当時は一般消費者に受け入れられると思った者はおらず、同業者から「無謀な行為」と言われる。
・1964年4000ケース(1ケース12本)だった売り上げが、1974年に12万ケース30倍に増加。現在は130万ケース近く販売し、シングルモルトの売上げ世界一の座に君臨している。
〈製法〉
・製法は伝統的である。スチルは小型のボール、ストレート、ランタンヘッド型の3タイプ。(→当時の資金難により中古品を購入した名残である。)
・加熱方法はガスの直火焼きを続けてきたが、現在はスチーム式に切り替わっている。
〈設備〉
・マッシュタンはステンレス製のフルロイタータン2基
・ウォッシュバックらダグラスファー製 合計32基
・スチル 初留11基、再留20基
年間生産量1370万L
【グレンフィディック12年】
香り:モルトの香り、さっぱりとした香り
味:スムーズで飲みやすい。フレッシュ感があり、みずみずしくフルーティな味わい。ピート感はなく飲みやすい。アルコール分が高いかん時もしない。
試飲方法:試飲カップによるストレート
【グレンフィディック15年】
香り:12年と同じくさっぱり感はあるが、深みの増した香りもする。
味:驚いたことが12年の時よりもアルコール分がほぼといっていいほど感じない。また、さっぱり、みずみずしいフルーティさの次に苦味やスパイシーさが出ている感じがする。 
試飲方法:試飲カップによるストレート
【グレンフィディック18年 VAT04】
スタイル:試飲カップ
香り:蜂蜜のようなコクのある甘い香り、バニラのような上品でミルキーな香り。あんずのような香りも出てくる気がする。
味:りんごと(本当に少しだけ!)ほんのり柑橘系の香り、黒胡椒のようなスパイシーさ。
余韻:長いがふんわりと香り続けるのが印象的。

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