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世界激走 オーストラリア回帰編 4(エアーズロックに跳ね返される)

翌朝は、今度は、朝焼けで、オレンジ色に照らされる中、洞窟ホテルを出発した。

エアーズロックまでこんな風景がづっと続く。

ここから、エアーズロックへ行く道を曲がるまでは、本当に何もない、風景もあまり変わらず、電波も全くなく、地球じゃないみたいだ。
車が故障したらどうするんだろうか?よおく見ていると、100キロぐらいおきに、Emergencyと看板がある電話が置かれているのを発見した。
この道を走るのは初めてだが、前に来た時には、どのみちにも電話は無かった。
でも、電話の中間地点でトラブルだったら、電話にたどり着くまで、数時間もしくは、数十時間かかる、その間に車が、通りかかってくれればいいが。
それでも無いよりはましだ。
なんかかんかで、スティワートハイウエイから、エアーズロックへの分岐点には、午前中に着いていた。
これで、オーストラリアの主要道路は、走り切った。
ここにガソリンスタンドがあったので、給油とランチを済ませた。
前回もこのガソリンスタンドに寄ったが、ここからエアーズロックまでは、まだ、東京駅からは浜松駅ぐらいまでの距離はある、そんなにすぐ近くではない。
気持ちははやるが、直ぐには着かない。
でも、とにかく、エアーズロックに向かった。早く登りたかった。
まず、ホテルにチェックインし、着替えて、登る気満々で、エアーズロック

登る前は元気だった😁


Cは、ここで撤退😂

に行き、登り始めようとしたが、イメージと違う、エアーズロックは、登り始めた少し先から、上部まで、サポート用の鎖が設置してある。
そこに行く前で、Cは、もう無理だろうなと思った、だって、僕だって、もう既に、怖いんだから。そりゃ無理だよ、これを想定して、幾つか、グッズを用意してきていたが、僕が、Cのサポートをする余裕が無かったので、それすら使えなかった。エアーズロックの話で、女性が、登れなかったという人の話をよく聞いていたが、これは、女性と限らず、そこそこ体力があって、身軽な人じゃないと登るのは無理だとこの時理解した。
僕たちも、それなりのシューズを用意していったが、それでも、滑りそうな感じはあったので、そこが、すごい不安で、登っていくのに二の足を踏んでしまった。
感覚的な話だが、、以前より、岩肌はすごく滑りやすくなっているようだ、無理もない、ものすごい人数が、ここを昇り降りしているんだから、岩肌もどんどんツルツルになるだろう。
岩肌もそうかもしれないが、自分の身体が、あの時と違うのことも大きいだろうと自覚した。
だいたい、年齢で35歳、体重で20キロ以上増加している、あのころと違うのは当たり前だ。
そして、この日、僕は、なんとか、鎖のゾーンの中間ぐらいまで行ったが、僕も登るのを諦め、撤退した。

僕もこの辺りで撤退🤣
見た目よりづっと傾斜がきつい。

僕の願いは、叶えてくれたが、簡単には、お礼を言わせては、くれないみたいだ。
滑るとか、体力的なものもあるが、とにかく、人が多い、それに鎖は一本しかなく、登る人も、降りる人も使うので、とにかく、登りずらい、そして、前には全く感じなかったが、足を滑らせ、滑落したら、という恐怖があった。
毎年、エアーズロックで滑落して亡くなる人がいるらしい、確かに、ここで滑落したら止まらない。死なないまでも、必ず、大怪我は、免れないはずだ。
その日は、打ちひしがれながら、ホテルに戻った。
この日は、レストランに行く元気もなく、ホテルの近くのマーケットで、チキンや野菜やワインを買ってきて、夕食を済ませた。
ホテルに戻り、ベランダに出てみると、ベランダからエアーズロックが見える。
確か、ケチって、エアーズロックが見えなくていい部屋で予約したが、多少遮るものがあるが、見えることは見えるので、良かった。
でも、そんなことより、本当に登れるんだろうかという不安が大きく、それを楽しむ余裕は無かった。
あの、足が竦む感覚が、何度もフラッシュバックするのと、登らなきゃという気持ちが交錯し、この日は、なかなか寝付けなかった。


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