やさしい人にやさしくなりたい

12.6 ときどき、世界から自分が認識されてないような感覚に陥る。
私はここにいるのに、ってつらくなる。

12.7 家族も優しくて、友達もいて、それなのに、なにかが物
足りないと感じる。なんなんだろう。この気持ち。

12.8 友達には幸せでいてほしい。毎日頑張ってるし、一生懸命生きてる。そんな子たちに幸せでいてほしい。
わたしがあげられるものならなんだってしてあげたい。

12.9 眠ったまま死んじゃうんじゃないかって、急に不安になる。

日記を読みかえすたび、わたしはずっと変わってないんだなって自覚する。どんどんだめな方向に考えてしまいそうになる。
周りから受ける優しさもそれが強いほどに一人になった時、孤独を強く感じる。
これだけマイナスにしか考えられないのに、べつに死にたいとかそういう考えには至らない。ただ呆然と前を見つめて、立っていたいだけ。
弱い自分には死ぬ勇気すらない。
生きている実感もない。
わたしはなんて、だめないきものなんだろう。

まわりに優しくしたいのはわたしのエゴでしかない。周りはみんな気を遣って、優しくしてくれる。そう考えるから人に優しくしたいと思う。間違っていてもいい。ただ一方通行に大切に思っている人が悲しむところは見たくない。
そんなふうにぐだぐだ考えていたら、深夜2時を回ろうとしていた。
わたしは布団にもぐって、すべてをうやむやにしていいように世界が変わるのを待つしかなかった。