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怪談・短編集

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人様から頂いたお話や人伝に聞いたお話、創作の怪談など掲載していきたいと思います。
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2022年6月の記事一覧

九つの兆し

これは、私の読者から寄せられた、神奈川に住む、匿名希望の男性から聞いたお話。 以下、男…

あの日、俺達は亡霊に立ち向かった

これは、俺が高校三年のクラス対抗野球試合で体験した話だ。 俺のクラスD組は、お世辞にも…

座敷童子

これは岩手に住む親戚、藤村(仮名)さんから聞いた話だ。 藤村さんの家は祖父母と息子夫婦、…

廃病院

四国にある、とある廃病院での話なんですけど、心霊スポット巡りが好きなAさんという人がい…

LINE

これは、千葉に住む福島さん家族が体験した話。 福島さん家族は父、母、娘二人の四人暮らし…

泣き女

短い話だけど聞いて欲しい。 俺の友人にMという女の子がいるんだが、そいつはかなりの霊感体…

三人の娘

吉信さんはその日、帰りが遅くなったため一人居間で夕食を済ませた。 風呂にも入りたかったが酷い睡魔に襲われたため、先に仮眠を取ろうと寝室へと向かった。 ベッドに倒れ込むように横になり、重い瞼を閉じる。 やがて静まり返る部屋の中に吉信さんの寝息が聞こえ出した時だった。 ──ガタ。 ベッドの下から物音がし、吉信さんはハッとして目を覚ました。 訝しげな目を下に向け首を捻る。 誰かいるのか?そう思った吉信さんは恐る恐るベッドの下を覗き込んだ。 「わっ」 暗がりの中人影の様

降り積もる罪

これは北海道に住む私が、十年前に体験した話です。 関西から引っ越してきた私にとって、北…