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外からは見えない活動のご紹介⑥被害者の全てのご希望に応える事は出来ません

「パートナー(恋人)のDVをなおして欲しい」「仲裁して欲しい」「パートナーに別居や離婚に応じるよう説得して欲しい」など、加害者と私たちが接点を持つことはしておりません。

「DV加害者矯正プログラム」の習得は予定はしていますが、今はスキルのあるスタッフはいないということと、「DV加害者矯正プログラム」は、受ける人が自身が加害者であると認識している人が対象です。

自身に加害の意識がなく、むしろ「怒らせているのは相手」であり、「自分が相手の至らないところを躾けている、教育してやっている」と考えている人と接触するのは、スタッフや団体を危険に晒します。

第三者が入ることは、一時的には良い結果が出たと感じる事はある感しれませんが、他人(親や兄弟親戚含む)に話したことで、更に怒りを持つ可能性もあります。
介入する第三者が、中立に立った場合、「お互いに悪いところがあった」となるでしょう。
「暴力の責任配分は100%加害者」の原則から外れます。
暴力に対して中立の立ち位置を取る人は加害者に加担することになります。
これは、いじめやパワハラ・セクハラにも当てはまります。
第三者の選定を間違うと、被害者は一層追い詰められる事となります。
身体的暴力は止まったけれど、精神的暴力は激しくなったというお話は多いです。

私たちは、被害者のサポートをする団体です。
仲裁は出来ませんが、あなたがなぜそう思うのかは聞くことができます。
そして、一緒に考えましょう。
立ち止まって考える場の提供ができます。

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