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イールドカーブ

景気サイクルの流れは一般に以下の通りになると言われている。(一部私見)

ツイストスティープ
短期金利は低下。長期金利は上昇。
短期的には利下げを行なっているところだがそろそろ少し先での利上げが意識され始める、という局面で見られると思われる。
不況から好況の転換局面。
利下げで緩和は期待できる一方、引き締めもまだ先としてリスクアセットは買いやすい。

ベアスティープ
短期金利がフラットまたは多少の上昇が見られ始める一方、長期金利が上昇することでイールドの傾きが増していく。これは遠い先には利上げが起こるだろうという見立てがあることに基づく。
好景気局面。
短期金利低により緩和は享受できる一方で利上げもまだ先、企業センチメントもよくリスクアセットは買いやすい。

ベアフラット
利上げがそろそろ近い段階でということが織り込まれ始めた時に起こる動き。短期金利を中心に上昇してカーブが平坦に近づいていく局面。
好況だが過熱感が増してきたタイミング。2022年の米国はこの年とも言えるか。
利上げを意識し始める段階で、ややリスクアセットは崩れてき始めるタイミングか。

ブルフラット
利上げの見通しが概ね織り込まれ切ったのち、金融引き締めによる不況を意識するタイミング。短期金利はフラット又は僅かに低下を始め、長期金利もそれ以上に低下するという格好。
リセッション突入はしていないがリセッションが来ることを意識している局面。
2022年後半から2023年の一月ごろはこれに近い動きか。
リスクアセット不遇の極致は超えたが、リセッションが意識されリスクアセットはまだやや買いづらい。

利上げの勢いが止まらずに景気後退をマーケットが先に織り込み始めるとツイストフラットの動きにもなる。

ブルスティープ
短期金利も長期金利も低下するが短期の下げのほうが大きい。利上げを終え、利下げが意識されるタイミング。これにより近い年限の低下が大きくなる。
不況になった際の動き。
初期は企業財務への懸念と緩和期待の綱引きというところ。緩和期待が打ち勝ち始めたらリスクアセットは買われやすくなってくると思われる。

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