夏の思いで

夏はスイカにトマトにきゅうりにとうもろこしに黄瓜にかぼちゃと枝豆
しおからとんぼにセミにカブトムシ
夜は盆踊りに提灯にうちわとホタル
思いつきに並べてみたが、いつの間にか全部が過去のものになってしまった。
庭先にはニワトリ　犬　ねこ　ヤギ　うさぎがいた。
どこの家もこのような景色があった。
物のやり取りでの物々交換で交流があった。
良いか悪いかよその家の間取りはもちろん、おやつのある場所も知っていた。

たった今、近所の情景を見て見ると
どこの家も鍵が掛かり、用事の時は　ピンポーン　で相手を確認してピンポーン越しの会話。ドアを開けての交流はほぼ無しに近い。
犬も猫も家の中。近頃の犬は吠えることもなく散歩は抱っこか犬用ベビーカー。
どこの家も留守のように静か。

久しぶりに電車に乗ってみると随分静か、たまに咳払いが聞こえる程度。
ほとんどの人がスマホを見ている。
私の電車の思い出は、学生たちの元気な声と女性たちのおしゃべり、新聞をめくる音とたまにお弁当やおやつを食べる音が聞こえた。

紙幣も変わった。
今はカードやスマホ決済が普及して新紙幣の一部はまだ私の手には来ていないが、今もこれからもお金を見ない会計となりつつあリ、紙幣も思い出になってしまうだろうか?

色々な事が思い出として過去になりつつある。
青年は未来を語り、老人は過去を語ると言うが老人は、移り変わりの変化が早すぎて過去を覚えきれない。
しかし、青年はどんな未来を語るのか?
これからどんな未来が来るのか?
きょうは終戦記念日から１日目
大型台風が近づき、新幹線も飛行機も
電車もバスも運休とニュースで繰り返し伝えている。
自然災害の恐ろしさも伝わる。
私達の便利な生活が自然災害の原因となっている可能性も否定出来ないが
未来に戦争のニュースが流れない事だけは約束して欲しい。

明日も元気な朝が来ますように!