流星の降る恋夜空の下での青い約束 第二話 青い太陽
そして、葵とあってから数日が経過した。実は葵と僕は同じクラスのクラスメイトだったのだ。しかし、あの日からあまり話せていない。挨拶程度だ。だから、今日頑張って話しかけようと思う!「おはよう。桜宇さん。今日も天気がいいね。」と普通に挨拶をする。すると向こうも「おはようございます。そうですね。今日天気がいいですね。」と返事をしてくれる。そして、最近の勉強などの話になる。「最近天体の勉強をしてるじゃん。やっぱり星って面白いよね。」と話す。正直どんな話をすれば良いかあまりわかっていないのでありきたりな話をする。すると彼女はクスッと笑う「星明さん、星の話になると本当に目がキラキラしますよね。」僕は少しだけ照れる。「えへ( ´ ▽ ` )そうだよー!やっぱり星の話が1番面白い。」やっぱりこの人と星の話をするのは楽しい。「そういえば桜宇さん。休日は何をしているの?」そういえば聞いたとこがなかった。桜宇が休日何をしているのか。と少し気になったので聞いてみた。「休日ですか?うーん。日中は勉強したり、本読んだり、ゲームしたりですね。夜になると天体観測をしに行ったり。まあ、たまに自分の部屋から見ることもあるんですけどね。」へぇ、ゲームするのか。僕も結構ゲームするんだよな。どんなゲームしてるか気になるな。「ゲームしてるんだ。どんなゲームしてるの?」と聞いてみる。やっぱり天体系のゲームかな。天体系といえばやっぱり『天体探検隊』かな。
さぁ、答えはいかに⁉︎「ゲームですか。うーん、やっぱり天体系の『天体探検隊』ですかね。あの、きめ細かな惑星の状態!細かなデータ。自由に惑星を歩けるっていうのが魅力で何時間でもできてしまいます!」やっぱりそうだわ。僕、この人とめっちゃ気が合ってしまう。「まじで!あのゲーム本当に何時間でも時間を潰すことができるよね!いはや、このクラスにあの神ゲーをやってる人がいたとは感慨深い。」とオタク特有の早口になってしまった……流石に葵ちょっと引いてるかもな。
「ですよね!あれをプレイしたら地球の自転速度が12倍になったかと思いましたもん!」要するに1日がたった2時間ほどに感じてしまうほどに面白いのでハマっていると言うことだ。「よね!でも、ゲームの天体や惑星もいいけど。やっぱり自分の目で見るのも面白いよね!あの日、2人で屋上から星を見たみたいにさ!」と思ったこと全てを話すと。「そう、本当にゲームもいいんだけど直接自分の目で見るのもいいんですよね!」と葵も思ったことをはなしてくれる。そういえば、下の名前で読んだことはなかったな。「葵さ、今度よかったら僕だけが知っている天体観測できるところがあるからよかったら一緒に行かない?」と聞くて。「え、え、今なんて言いました?葵……」あれ、下の名前で読んだらいけなかったかな?「あ、下の名前で読んでほしくなかったら全然言って!」とちょっとこっちまで気をつかって聞いてします。「いえ、全然嫌ではないですよ!初めて男の人にそんなこと言われてちょっとばかり恥ずかしいだけです……」なんだ、この可愛い生物は。ちょっと照れてるのがまたいい。「あ、あと……悠真くんだけが知ってる天体観測の穴場スポット?行きましょ是非!」あれ今悠真くん、って言わなかった?僕の下の名前……だよね?いや、可愛すぎやろ。「で、どこなんですか?その秘密の場所っていうのは?」と聞かれた。正直そこはこの高校からは15キロ程離れている。「結構遠いんだけど……いけるかな?」と聞く。すると、「全然いけますよ!夏休みにでも行きましょ!」と彼女は了承してくれた。なんて優しく器の大きな人だ。ますます、惚れそう。と、いうわけで僕はその日1日ずっとぽかんとして、色彩感覚もバグってしまった。太陽が青い太陽に見えてしまう。それと同時に僕は太陽の光に目をやられてしまった……なんで馬鹿なんだろう。まあ、それでも葵と約束できて1日となった。
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