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私の覚書…【黒い糸】染井為人

主人公裕介の兄である風助の言葉「大前提として人のDNAというのは…」
「子の性格の半分は親からの遺伝で決まる」
そんな言葉を受けながら、裕介は自身が担任するクラスで起きる様々な事件と向き合っていく。
一見、全く関係のない幾つかの事件がひとつに繋がるとき、
時は既に遅く、大きな恐怖へと巻き込まれていく。

運命の赤い糸があるとするのなら、黒い糸もきっと切ることのできない宿命なのかもしれない。
最後はハッピーエンドなんだ…と思ったけれど、悪役と思われる人々にもそれぞれの正義があり、その人にとってはハッピーエンドではないのかもしれない。

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