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星座とギリシャ神話

占星術の『黄道12星座』はギリシャ神話ととても深い関わりがあります。
約5000年前に農業を生活の糧にしていた人々が季節の移り変わりを知る為に作られたと伝えられ、次第に神話と重ね合わせ結びついていきました。
それぞれの神話を知ることで、今までとは別の視点で12星座を感じてみてください。
第8回目は12星座の8番目の星座『蠍座』の物語になります。

蠍座 ♏︎ とギリシャ神話
「巨大蠍の功績」
ポセイドンの子供であるオリオンはたくましく武勇に優れ狩りの名手でした。けれど性格が傲慢で乱暴な面があり自らの力を誇示し過ぎていたために神々から嫌われていました。
エーゲ海の島に住んでいる美しい王女メロペに恋をしますが粗暴な振る舞いで振られてしまいます。プライドの高いオリオンは憤慨し「自分より強い者は存在しない。たとえ神でもかなわないだろう」と広言し、天界の神々を怒らせてしまいます。そしてとうとうゼウスの妻である女神ヘラの怒りをかってしまい、狩り日和のある日、巨大な蠍が放たれ毒針の猛毒によりオリオンを倒します。巨大蠍は手柄を立てたその功績により神々に認められ天に上げられ蠍座となりました。その後オリオンも星座となりますが、蠍から逃げるようにオリオン座は蠍座と同じ夜空には決して現れず、東の空から蠍座が出てくるとオリオン座は西の空に沈んでいきます。

守護星の冥王星
太陽から遠く離れた冷たい氷の星、冥王星。
死と再生、冥府の支配者である王ハデスはゼウス、ポセイドンの兄であり冥界を治めています。英語名はプルート。
冥界の門前にはケルベロスという3つの頭と蛇のしっぽを持つ怪物が門番をし、王ハデスは死を司り無慈悲で冷淡な神であるとされ、透明になって相手から見えなくなる兜を持っていたため人々から恐れられてきましたが、一方恋愛ではゼウスやポセイドンと比べると恋のエピソードも少なくとても奥手で花を愛し純真で心優しい面も持ちます。
死者の魂を冷静な正義のもと平等に裁くハデスはその死者への平等さを「正義」とも評価されています。妻は乙女座STORYででてきたコレー(冥界ではベルセポネ)二人はとても仲睦まじい夫婦とされています。

守護星の火星
そして火星も同じく関連の深い天体です。
火星はMARS(マーズ)。ローマ神話で勝利をもたらす軍神として尊敬を集め、愛された軍神マルスが語源となります。
また、赤く輝く火星が人々に血や争いを連想させ、ギリシャ神話の戦いの神『アレス』に重ねられています。



鋭い洞察力と豊かな感受性

蠍座生まれさんは、内に深い深い情熱をもちます。人をよく見ていて相手の本心を見通す洞察力があるため、慎重に相手に対して少しずつ心を開いていきます。そして一度心を開いた人にはとことんついていく粘り強さをもちます。また探求心をもち物事を追求し続ける持続力と責任感も持ち合わせているのでキャリアを築き上げる際にそこを活かすことができると伸びていきます。
また蠍座さんは感受性が豊かで気持ちが通じ合うこと共感することもとても重要です。共感力が強くなり過ぎると人の言葉を気にし過ぎたりするので自分自身の意志をしっかりと持ち、芯がぶれないようにすることが大切です。
探求していくことはよい面も悪い面も抱えていく必要があり、神秘性やスピリチュアル等にも深いつながりを持っているため目に見えないことからも学びを得られる星座です。

恋愛
とても真面目で情熱的で努力家。一途に人を深く深く愛します。情が深く器が大きいです。聞き上手で自分のことはあまり話さない傾向をもちミステリアスで人を惹きつける魅力の持ち主。冥界の王ハデスのように恋愛は奥手でアプローチが苦手なので受け身になりやすいです。気になる人が蠍座さんなら食事に誘ったりこちらから少しずつ誠意をもってアプローチして。また気持ちを伝えることが苦手なので仲良くなったらコミュニケーションを沢山とっていきましょう!


タロットカード
『JUDGEMENT』審判と紐付けられています。


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