山羊座STORY

星座とギリシャ神話
占星術の『黄道12星座』はギリシャ神話ととても深い関わりがあります。
約5000年前に農業を生活の糧にしていた人々が季節の移り変わりを知る為に作られたと伝えられ、次第に神話と重ね合わせ結びついていきました。
それぞれの神話を知ることで、今までとは別の視点で12星座を感じてみてください。
第10回目は12星座の10番目の星座『山羊座』の物語になります。

山羊座 ♑︎ とギリシャ神話
「牧畜の神パン」
神ヘルメスと精霊ドリオペとのあいだに生まれたパンという子供がいました。その姿は上半身が人間で頭部と下半身が山羊という出で立ちでした。母親は嘆き悲しみパンを嫌いましたが、父の神ヘルメスは天界にパンを連れていき、神々はパンの姿をとても気に入り、可愛がられ神々の一員として認められます。そして半獣半人のパンは羊や羊飼いの牧畜の守り神となり、得意の笛を吹き、明るく陽気に暮らしていました。
ある日、神々がナイル川で宴を開いていた時、突然巨大怪物テュポンがあらわれ神々を襲い始めます。宴は大パニックを起こします。皆一斉に様々な動物に姿を変え、パンも慌てて変身し近くの川へと飛び込みます。そしてあまりにも慌てていたために上半身は山羊、しっぽのみが魚の姿で逃げることとなりました…巨大怪物テュポンから無事逃げ切ったあと、その変身しそこなったパンを見て神々は大笑い。あまりにもその珍妙な姿が面白かったため、ゼウスも喜びその姿を記念とし、天に上げ星座となりました。

守護星の土星
土星の守護神クロノス。英語名サターン。
大神ゼウス、海王ポセイドン、冥王ハデスなどの主要の神々の父であり土星を司ります。
哲学や思想の守護神であり、時の神でもあります。クロノスは父である天空の神ウラノスと母である大地の神ガイヤとのあいだに生まれました。父ウラノスは宇宙を支配する権力への執着心から、生まれた子供たちに地位を奪われることを恐れていました。妻のガイヤはそれを好ましく思っていなかったため、クロノスに大鎌を預けウラノスの男根を切り取り海に投げ捨てさせました。その時海に浮き立つ泡から美の女神アフロディーテが誕生したとされています。

行動力抜群の頑張り屋さん
山羊座さんは真面目で堅実、向上心が強く野心家です。孤独に強く、忍耐力もあり責任感も併せ持つため組織化することが得意です。時の神クロノスが守護神のため、コツコツと時間をかけ努力も惜みません。無謀なことはせず慎重に進んでいきます。現実ときちんと向き合い社会的責任を重視し自分自身がプレイヤーとなり理性的に行動を起こしていきます。物事を成し遂げていく力は人一倍です。


恋愛
山羊座さんの恋愛はとても誠実で一途です。理想は高めですが自分を磨き高める努力も惜しみません。そして交際が始まっても恋人のために努力を惜しまず相手ときちんと向き合いお付き合いをします。また仕事と恋愛をはっきりと割り切り仕事に集中すると恋愛がストップしてしまう傾向があります。お相手が山羊座さんなら仕事に集中している時はそっと見守って応援してあげましょう。相手の内面をしっかりと理解してからお付き合いを始めるので落ち着きある関係を築くことができます。


タロットカード
『THE DEVIL』悪魔と紐付けられています。