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ピグマリオン効果&ゴーレム効果

 両者ともアメリカの心理学者、ロバート・ローゼンタール氏が提唱した心理的行動の1つです。



ピグマリオン効果

 ギリシャ神話のピグマリオンという登場人物から用いられた行動です。
 ピグマリオンは現実の女性との恋愛が上手くいかず、やがて自ら掘った女性像に恋心を抱くようになりました。そして、その像が人間になることを強く願いました。すると願いが叶い、人形に命が吹き込まれたというお話です。

 相手を信じて期待することで、その通りになるという心理効果です。

ゴーレム効果

 ユダヤ教に伝わる泥人形、ゴーレムから用いられた行動です。
 泥人形は術師の呪文で動きますが、額にある1文字を消すと泥人形に戻って動かなくなります。

 相手を疑いネガティブな言動によって、受けた人は自分の能力を過度に抑えてしまう心理効果です。

 効果は違えど、両者とも'周りの人の言動'や家庭環境(「親ガチャ」、「二世」など)、地理的心理(県民性など)の影響を大いに受けた結果です。

 人間は歳を取るにつれて「やる気(積極性)」や「好奇心」が薄れていきます。
 経験値が増えるにつれて'日常化'するからだと思います。

 そして、いわゆる「やる気が起きない」状態を「学習性無力感」と言います。

 この状態が長引くと「もう一度やってみよう」という意欲、「次は上手くいくはず」という期待がなくなります。

 これは「面倒くさい」につながります。経験が重なるのは確かに素晴らしいことです。しかし、その代償として「ルーティーン化(日常化)」につながります。結果として、「面倒くさい」が口ぐせとなった現実主義となってしまいます。

 これに歯止めをかけられるのが「ピグマリオン効果」、そしてこれに拍車をかけるのが「ゴーレム効果」なのです。

 私の場合、特に父親や父方の家柄がそれこそ'毒親'、'毒一族'でした。そして、母親や母方の家柄が田舎あるあるのケセラセラで気が強い一族でした。田舎でしたので、世間体も根強く、「ゴーレム効果」も日常茶飯事でした。

 勉強、とりわけ外国語(英語)に対しては、'唯一の取柄'でした。また、自覚はないもののHSCスペクトラム(繊細っ子)でしたので、「いい子症候群」のドツボにはまりました。

 はじめて英検(実用英語技能検定)に小学生で合格した時、それは親はかなりほめてくれました。おそらくこの検定合格が唯一の「ピグマリオン効果」だったかもしれません。

 しかし、高校時代から「発達障がい+HSCスペクトラム(繊細っ子)」の併存当事者あるあるの特徴が顕現化し、検定合格からほど遠い青春を過ごしていました。また、学校環境も決していいものではありませんでした。

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