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算命学について(その8)十大主星⑤

~十大主星(十方星)⑤~

このシリーズでは算命学の基本の考え方、五行説や陰陽について解説してきます。

今回は~十大主星(十方星)~について解説します。

十大主星(十方星)は、日干からの五行の相生・相剋・比和関係性で生まれます。
わたしが鑑定をさせていただく時、その方がどのような人間関係を築いているか、
またどのような才能、能力をお持ちであるかを十大主星を用いて説明します。


十大主星にはそれぞれ、東西南北、中央に定位置があります。
定位置とは五行要素にもとづいて分類されています。
東・・・木性
南・・・火性 
中央・・・土性 
西・・・金性 今回は金性について解説!
北・・・水性

十大主星も陰陽五行に分類されており、定位置があるわけです。
また、それぞれの方向は人間関係を表しています。
どの位置にどんな十大主星が配置されているかによってその方の「持ち味」を見ることができます。

日干が剋される関係(車騎・牽牛)・・・攻撃本能

①車騎星(しゃき)



動きたい、じっとしてられない意識が強い星です。
車騎星をお持ちの方は、行動力があり、気性は激しく、負けず嫌いな特徴をお持ちです。
言いたいことを率直の伝えることで周囲と摩擦が起きることもありますが、
本人はいつまでの根にもつことはありません。
隠れてこそこそとすることを好まず、正義感が強く、一本気、正直で実直な方が多いです。
考え込むより行動しながら、解決していくことを好みます。
常にスピード感があり、働き者です。

東方にある場合
・友人、仕事仲間とは自分の考えなどを率直に伝え、自分が嫌なものは一緒にしないとはっきり主張する関係性です。
・仕事はテンポよく、効率よく進めることが得意です。

南方にある場合
・後輩、部下にはスピードある仕事ぶりを求めます。
・優柔不断な対応をする人を好みません。

西方にある場合
・配偶者との関係は、互いの意思を伝え合い自分のペースで人生を歩んでいくことを大事にします。

北方にある場合
・目上の人や上司には判断力、決断力がはやい人を求めます。
曖昧な指示や命令をされることを好みません。

中央にある場合
中央は、自分自身を表します。
自分がやりたいと思うことに一直線に進む行動力ある人です。
自分の意見を通すためには、他者との衝突を恐れません。
決断がはやく、肉体的に精神的にもストイックに生きていきます。

②牽牛星(けんぎゅう)



とても几帳面で潔癖な人が多い牽牛星の方は、車騎星の方と異なって
ややおとなしめですが、知的な攻撃性をもったコミュニケーションをとる人です。
ほかの星の方よりプライドは高めな方が多く、「実より名を取る」タイプです。
車騎星同様、責任感が強いですが、一本気で進むということはせずに
「だめだ」と判断したときは速やかに引くこともできる人です。
失敗することを恐れる傾向が強く、始める前に準備と環境を整えます。
「できなさそう」と判断した場合は、「やらない」を選択しがちです。
役目役割をしっかり与えられると自分の力をフル活用してやりとげます。
集団で自ら組織を形成することが得意で、知的な行動力が発揮されます。

東方にある場合
・友人に同僚にはスマートに仕事ができる人と評価されます。
・目的達成のために周囲を巻き込み組織内で自分の役割を見出し行動できる人です。

南方にある場合
・後輩や部下には「与えられた仕事をしっかり処理できる」人を求めます。
・上下関係をしっかすることを求め、フランクに接することはないです。

西方にある場合
・牽牛星が西方にある女性は、「良妻賢母」(少し古いですが)で家庭を大切にする女性です。
 母として妻としてそれぞれの役割を理解して家族の縁の下の力持ちとして支える存在です。
・男性の場合、家庭と仕事を両立していける人が多いです。配偶者にも良き妻、良き母を求める傾向があります。

北方にある場合
・目上の人は上司から「自分の存在」を「立場として認めてほしい」という欲求が高くなります。
・上司から与えられたことをしっかりと処理して周りに貢献して、その結果評価が上がっていく人です。

中央にある場合
中央は本人を表します。
他者からの評価を気にします。
自分が周囲からどのようにみられているかを意識しがちです。
集団の中では自分の役割が明確になっていると力を発揮できます。
しかし、「自由にやっていいよ」と裁量が与えられるとどのようにしてよいか困ることもあります。
責任感は強いですが、「やれないことはやらない」がモットーです。

以上が金性の十大主星である「車騎星」と「牽牛星」の解説でした。
車騎星は自分の想いに一直線に進む傾向が強く、そのため視野が狭くなりがちです。
牽牛星は周囲を見ながら自分の振る舞いを決めていくので慎重な人です。

次回は、「龍高星」「玉堂星」について解説します。
お楽しみ!

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