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算命学について(その5)十大主星②

~十大主星(十方星)②~

このシリーズでは算命学の基本の考え方、五行説や陰陽について解説してきます。今回は~十大主星(十方星)~について解説します。

十大主星(十方星)は、日干からの五行の相生・相剋・比和関係性で生まれます。
わたしが鑑定をさせていただく時、その方がどのような人間関係を築いているか、
またどのような才能、能力をお持ちであるかを十大主星を用いて説明します。


十大主星にはそれぞれ、東西南北、中央に定位置があります。
定位置とは五行要素にもとづいて分類されています。
東・・・木性 今回は木性について解説!
南・・・火性
中央・・・土性
西・・・金性
北・・・水性

十大主星も陰陽五行に分類されており、定位置があるわけです。
また、それぞれの方向は人間関係を表しています。
どの位置にどんな十大主星が配置されているかによってその方の「持ち味」を見ることができます。

日干と比和の関係で生まれる星(貫索・石門)・・・守備本能

①貫索星(かんさく)



貫索星をお持ちの方は、「自分のことは自分でやる」
独立心が高く、マイペースで頑固な人です。
努力家で非常に忍耐強いです。
他人の力をかりて事をすすめていくことは苦手です。
他人と協力して、集団で何かをやることは得意ではないため、
大きな組織より、小さな集団や自分一人の裁量で仕事がすすめることが、
自身の持ち味を発揮できます。
人生の価値観は一貫性がある分、価値観の変化が少ない、融通が利きにくく、
やや視野が狭くなりがちです。

忍耐強く、苦難を乗り越えることができ、「守る力」は一番です。
一度決めたことは何が何でもやり抜く人です。
家族、しきたり、古くからの習慣を大切にしていくことも貫索星特徴です。

積み重ねて生きていく、人生の長距離選手といえます。

東方にある場合
・家庭では母親が仕事などをして自立した環境で育てられている影響を受けている。
・仕事や友人人間関係は、自分のペースを貫けることにおもきを置きます。
 あっさりした関係を好みますが、周囲が困っていると助けようと行動を起こします。

南方にある場合
・年下の人にも「上下関係」を求めることはなくフラットに接することができます。
・部下や後輩にも「自分と同じようにできるはず」と自分と同じレベルを求める傾向があります。

西方にある場合
・配偶者との関係性は「友達夫婦」となりやすいです。
 お互いを尊重しあい人を求める傾向になります。

北方にある場合
・父親や目上の方と関係性で反骨心が強くなります。
・自分のペースを乱される指示には従い難く、立場上の人も臆せずに意見します。
 貫索星は上下の立場がないため(対等と思ってしまう)、
 目上から見ると「目上に対して失礼な人」と受け取られることもあります。

中央にある場合
中央は、自分自身を表します。
忍耐強く、一途、自分の周りの人を大切に思う気持ちは強い人です。
表現がうまく表現ができない点がありますが、貫索星をお持ちの人は自分の大切な人を
「守り」を大事にする意志が強い人です。

②石門星(せきもん)



石門星をお持ちの方は自分の目標・目的達成のため組織、集団、仲間の力をかりて進めていく、
周囲と協調、協力ができる人です。

貫索星とは違い、自分の意見を強く主張するような人ではありません。
しかし、芯は強く自分の目的のために周りをみかたにつけるしたたかさを持ち合わせています。
そのため、リーダーシップの星ともいわれています。
柔らかい印象と説得力ある言動に周りの人は自然と引き込まれていきます。
横のつながり(同僚、友人)を作ることが得意ですが、
上下の関係に疎い点があり、特に目上の人に関しては貫索星同様、
少し失礼な人と思われてしまう態度をとりがちです。
人間関係をスムーズ築いていく能力は高く、
自己の利害の為ではありますが、他人への配慮がうまく、まわりからも「気配り上手」と評価されていることが多いです。
コツコツ財を蓄えることは苦手です。
家族より外の世界を優先する傾向が強くなるのも石門星の特徴です。

東方にある場合
・友人や仕事仲間と関係性を良好にしやすく、リーダー的な存在となりやすい。
 力強いリーダーというよりは、「みんなの意見を聴くリーダー」といえます。

南方にある場合
・後輩や部下には上下の関係を求められない親しみやすい先輩、上司と慕われます。
・自身は後輩や部下に「気配りや配慮」を求める傾向にあります。

西方にある場合
・配偶者には一緒の目的を共にする「戦友」的な関係性を求めます。
・夫婦に上下関係はありませんが、主導権を自然ともってしまいます。

北方にある場合
・貫索星同様、目上にも臆せず「物申す」のですが、貫索星と少し異なるのは、伝え方が直線的ではなく「面で伝える」つまり周りの力を使って上司へ意見する人が多いです。
・あれこれ上から指示されるのは好みません。

中央にある場合
中央は本人を表します。
協調性、社会性が高く、自身が目立つことはあまり好みません。
協調性や社会性は自身の目的や目標を達成するための手段であると割り切って動いています。

以上が木性の十大主星である「貫索星」と「石門星」の解説でした。
木性は守りの星です。
自分の信念に一途であるところは、貫索星も石門星も変わりません。
行動傾向が直線的な貫索星と面で進めようとする石門星で印象が大きく変わりますね。
また、複数同じ星をお持ちの方もいると思いますが、その場合また異なる見方ができます。
それは、また別のシリーズで解説します。

次回は、「鳳閣星」「調舒星」について解説します。
お楽しみ!

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