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算命学について(その13)十二天星④

このシリーズでは算命学の基本の考え方、五行説や陰陽について解説してきます。

今回も~十二天星(従星)~について解説します。

⑤天南(てんなん):青年時代


バイタリティー、無鉄砲、冒険、躍動、前進力、反骨精神、負けん気

青年の時代、自分の力を信じて一直線に進んでいきます。
やる気旺盛で自信に満ち溢れていいますが、
若さゆえ経験不足による実力不足のため、失敗をすることが多くなります。

天南星をお持ちの方は、バイタリティーがあり、自分の思い入れが強くなりすぎるため、
他人との協調や協力が苦手です。
周囲からの反発や反対を受けるほど、持ち前の反骨精神によって「自分でやり抜く!」という
強い意志で行動していきます。

組織集団においては、立ち上げ期など創世期に行動力によって集団を引っ張っていく立場になります。
少々強引にことを進めることはありますが、リーダーシップの魅力を持っていいます。
しかし、組織集団が安定成長の段階にある場合は、天南星の持ち味「前進力」が発揮できないと感じます。
常に前進、発展をもとめ、安定や守りへの役割は苦手です。

天南星は、若者がもつ「勢い」のエネルギーの象徴です。
自分の可能性の広がりを感じ、「なんでもできそう!」という感覚が強くなります。
周りへの意見へやや耳を傾けないこともあります。

⑥天禄星(てんろく):壮年期


慎重、堅実、誠実、信頼、安定、用心深い、実行力

壮年の時代、若いときの経験を活かし活躍をしている時代。
天禄星のお持ちの方は、山の頂上手前「あともう少しで登頂」の状態であるため、
用心深く、堅実、安定志向の方です。
現実的な思考であるため、保守的で発展性にやや欠けることもあり、
大きな変化などあまり好まない傾向です。

自分の力量をしっかり見極めている人が多く、「不言実行」の方です。
「自分の能力でできなことは決して手をださない」判断力を持っています。
この判断力は、天禄星がもつ的確な観察力、洞察力が影響しており、冷静に自信と周囲を分析します。

世間の常識や上下関係の人間関係を大事にします。
組織集団においてはトップを支える補佐役として活躍できます。
安全、安定確実する性分から「医学・医薬」「化学」の分野に進んでも才能発揮が期待できる可能性があります。

⑦天将星(てんしょう):頭領の時代


強引、自信、権力、統率力、情深い

頭領の時代、集団の先頭に立ち、人々を導くエネルギーがあふれている状態。
天将星のお持ちの方は、強力なエネルギーを有し、個性的で人情深いため、
人のために行動を起こし活躍します。
行動力があるため、自信家、自我の強い人が多い傾向にあります。
「身強」であるため、外の世界(他者、仕事の世界)で活かすことができない場合は、
強力なエネルギーがうちにこもりやすく、自身の体調や精神面の不安定さを招く場合もあります。
強いエネルギーを外に向かって発揮していくことで心身のバランスを保つ人です。

生涯を通して、走り続けていく人です。
十大主星の「車騎星」と「天将星」が組み合わさった場合、太く短く自分の想いを貫く人生を送っていく場合があります。
車騎星の一本気で働き者である特性と天将星の情け深く、人のために働こうとする特性によって、
世の中のために自分を顧みず行動し続ける人が多いです。

天将星を2つお持ちの方は、強すぎるエネルギーのため「常識の枠」にはまりきれない人が多いです。
本来、天将星は現実行動力が十二天星で1番の星ですが、2つお持ちの方は高すぎるエネルギーであるため、
現実世界で役に立ちにくいため、精神世界への興味と意識が向かいやすい傾向にあります。

自分のエネルギーの高さを自覚し、自分が何をしていきたいかを明確にしていくことで、
周りを巻き込み目標を達成できる力がある星です。

旺相囚休死論の「旺」が「天南星」「天禄星」「天将星」です。
旺は生命エネルギーの頂点です。
一番エネルギーが高い状態(身強)です。
行動力があり、3つ星をお持ちの方は自分で人生を切り開く力をお持ちです。
そのため、多少苦労事があっても、へこたれることがない精神力をもっています。
強いエネルギーを社会貢献などで活躍する方が多いです。

次回は 天堂星、天胡星について解説します。
お楽しみ!

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