海の子ら

あのひとさ、ずるいなあ
わたしもそうしたかった
わかる、車両の床の4本線 踏むと砂糖のべたべただろ。わかる?爪の先がさらに蹄のように、割れていることも?わたしのゆびが水疱をまとうとき、だれのことをかんがえていたのかも?

地球が身震いして、肩を寄せ合えるひとが限られているとわからされて、しまっても、星の見えるやまみち、街灯のひかりに目の中を刺されないように、足をずりずりとまわしてまわして、とおくとおくを凝らしてみてみて、まだ真空に遮られているよりは、ちかいちかい、近しいひとたちを、かんがえて、水のうねりを肌になすりつけられて、さわると、しおのべたべた
ほんとうかどうか、わかりたかったのかと、わかりました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?