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ピマズン日記#1「ピマズンアワードのこと」
はじめに
わたしは現在、元任天堂デザイナー前田高志氏率いるオンラインコミュニティ「前田デザイン室」に所属しています。
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前田デザイン室は、グッドデザイン賞を受賞したドット絵ダウンロードサイト「DOTOWN」や、前田氏の著書「勝てるデザイン」と対を成す「負けるデザイン」など、数々のクリエイティブを形にしてきた集団です。
ピマズンのこと
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前田デザイン室は、いくつか大きなクリエイティブプロジェクトが同時進行していて、ピマズンはラクガキをデザインの力でアートにするプロジェクトです。
ラクガキはその人の本質でもあるとともに、世界で最も簡単なアートです。
紙とえんぴつさえあればラクガキでもアートになることを証明することで、もっとアートを自由で身近に感じてもらうことを目的にしています。
今回はそんなピマズンの活動を世の中に広めるため、ピマズンの中、ラクガキアートブックプロジェクト「Pimazen(ピマズン)」より、ピマズンアワードが開催されました。
※現在ラクガキアート活動「ピマズン」の一環として、ラクガキアートブックプロジェクト「Pimazen(ピマズン)」が立ち上がっています。
正解のない、偶然を楽しめるコンテンツ
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ピマズンアワードは前田デザイン室において、プロジェクトの周知活動を目的に、ハードルが低く参加しやすいコンテストとして開催しました。
・お題ラクガキ8点の中から好きなものを選び、ラクガキをアートにデザインする
・原作のラクガキをリスペクトし、デザインの味付けが濃すぎないようアートにする
・使用ツールはどんなものでもOK
・とにかく楽しく理論破綻する
・版権ものはNG
主にこういった取り決めで自由に作品の提出をお願いしました。
ピマズンは「アート」という難しい題材であり、ラクガキを主役として調理するという難しいものですが、だからこそ非デザイナーさんの感性が生かされた素晴らしいアートになったりという、意外性や偶発性が楽しめるコンテンツです。
「かっこいいアートを作ろう!」という気持ちではなんともうまくいかないのが難しくもあり、楽しくもあります。
どんなラクガキでも
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絵が得意な方から普段ラクガキをしない方まで、色々な種類のラクガキがあります。
「上手なラクガキの方がステキなアートになるのではないか?」
そんな気もしますが、実は一概にそう言えるものでもなく、上手なラクガキほど完成されていて、隙がないのです。
ラクガキや絵が苦手な方が描いたものほど味があって、デザインの味付け次第ではすごい変化を遂げたりします。
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そして、このように自分のラクガキが思いも寄らない変化を見せることで、名刺に使ってくれたり、待ち受けにしたり、自分もラクガキアートをしてみたいと参加してくれたり、絵を好きになったり、一言では表せない相乗効果を見せるのがピマズンです。
応募総数50点以上
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最終的に、50点を越える応募がありました。
どの作品もまじめにアートと向き合われていて、デザイナーさんから非デザイナーさんまでたくさんの方にご協力いただきました。
一つ一つご紹介しながらお話していきたいのですが、今回は受賞作品の紹介をして行きたいと思います。
受賞作品の紹介
金賞🥇
【制作:やっさん】
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【金賞】入賞者にコメントしていきます。
— 前田高志|NASU Co.,Ltd. (@DESIGN_NASU) October 24, 2023
ジワジワ惹かれていきました。これぐらい論理破綻で右脳的なものをこのプロジェクトで見たかったのかも。狙ってできないアウトラインも目で追ってしまう。#気軽に描いたラクガキを素敵にデザインするプロジェクト#前田デザイン室 https://t.co/MriA87xySC
選ばれるとは思っていなかった、恥ずかしいような嬉しいような。
とコメント。ご本人の穏やかな性格から想像できない配色のバランスや脈打つサイケデリックな感性がとても独特で、わたしも好きな作品の一つです。
銀賞🥈
【制作:かたぎってる】
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【銀賞】入賞者にコメントしていきます。
— 前田高志|NASU Co.,Ltd. (@DESIGN_NASU) October 24, 2023
一番最初に目に入った作品。明らかに他と違うオーラを放っていました。強い作品です。#気軽に描いたラクガキを素敵にデザインするプロジェクト#前田デザイン室 https://t.co/iPaqKiiuTv
初めて、ピマズンで色々と作ってみて、インスタ、ゆるピマで作成していった。ごちゃっとしたものを作りたく、アフさんのものを詰め込んだ。狂ったものを作りたかった。
こちらは投稿された時に最もざわついた作品だと思います。
完成度、狂気(ピマズンでは褒め言葉です!)、どちらをとっても「理論破綻」を体現したような作品です
銅賞🥉
【制作:ぴあ】
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【銅賞】入賞者にコメントしていきます。元のラクガキの良さを生かし方がうまい作品。色彩感覚のセンスも素敵です。#気軽に描いたラクガキを素敵にデザインするプロジェクト#前田デザイン室 https://t.co/HO84hv37kp
— 前田高志|NASU Co.,Ltd. (@DESIGN_NASU) October 24, 2023
自分が選ばれるとは思わず、お客様感覚だった。褒められて嬉しかった。
ラクガキは可愛らしいのですが、可愛いだけじゃない印象を持たせる上手な配色と原作へのリスペクトが評価され、こちらの作品が銅賞でとなりました。
ハッチーde賞
【制作:やぶ】
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アートディレクター・ハッチーの賞です。
色の組み合わせや、可愛くなりがちなラクガキのかっこよさにシフトしたことで意外性が生まれた作品です。よく見るとハートだったり、羊がいたりして見るほどに発見があって面白いです。(授賞式不在のためコメントなし)
いい感じde賞
【制作:ゆっぽ】
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チーフデザイナー3名による賞です。部屋のレゴブロックのラクガキですが、幻想的な雪の街の絵に見えますし、何かのパレードのようにも見えます。
ぼかし具合で遠近感が上手に想像を掻き立てる作品だなと思います!
初めて参加したが、他の方が書いたらくがきを自由に触っていいのが面白かった。
前de賞
【制作:シュンボーヤ】
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前田デザイン室には「永遠の童心」というクリエイティブのテーマがあります。ワクワクして、面白いものがみんな好きです。
こちらの賞は、前田さんが「The前田デザイン室」だと思うものに授与した賞です。
みんなおしゃれなパンツですね。もしかしたら、頭のものも全部パンツなのかもしれない……?
そんなざわめきの中受賞した作品です。(授賞式不在のためコメントなし)
メダル、授賞式zoom背景の制作
メダルの制作をぴあちゃん
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授賞式zoom背景の制作をはらちゃん
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それぞれ素敵なものを作ってくれました。
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おわりに
いかがでしたでしょうか。
今回、アワードなので受賞という概念がありますが、実際はどれも比べることができないくらい良い作品で、ひとつのラクガキに対して人それぞれの解釈があり、みなさんラクガキを大切にデザインしてくださっておりとても感動しました。
参加者の皆さま、応援してくださった方、どうもありがとうございました。
引き続きラクガキアートブックプロジェクト「Pimazen(ピマズン)」、ならびにラクガキアートプロジェクト「ピマズン」をよろしくお願いいたします。
おまけ
裏話を読みたい人は…
ズンドコピマズン#1「ピマズンアワードのこと」をご覧ください。
いちメンバー視点でのわちゃわちゃが書かれています。
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