134 役に立つ言葉を話す

 そもそもなぜ我々は、しゃべらなくてはいけないのでしょうか。それは相手に何かを伝えるためです。自分の感情を吐き出すためではないのです。ですから相手に伝えなくてはいけない情報があった場合に、言葉にしてしゃべるべきです。それは「役に立つ言葉」といえます。しかし役に立つ言葉であっても、粗悪語を使って乱暴にしゃべると、相手が拒絶反応を起こして聞いてくれません。役に立つどころではなく、相手の心が汚れてしまいます。ですから役に立つ言葉を話すときは、心地よい言葉を使わなくてはいけません。話す時間の長さも、気をつけなくてはいけません。長くしゃべればいいというわけでも、短くしゃべればいいというわけでもないのです。話す目的は、情報を伝えることです。伝える情報が相手の脳に入らなかったなら、無駄に苦労したことになります。このように、役に立つ言葉をしっかり伝えられるようになるには、気をつけるべきポイントがいくつかあります。うまくできるようになるところまで、努力しましょう。できるようになれば、自分の脳は成長しているに決まっています。
『一瞬で心を磨くブッダの教え』第3章 社会で成功するために《コミュニケーション》アルボムッレ・スマナサーラ サンガ出版【心を整える8つの脳開発プログラム 悩みを生み出す 「大脳」と「原始脳」の メカニズム』 (2015年) p124】

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