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『コンバット 戦車対歩兵』

 ものすごく昔に一度観た戦争ドラマなので、内容が不正確だとは思いますが、あまりに好きな回なので書いてみます。
 アメリカの戦争ドラマ『コンバット』の中の一話で、主役はサンダース軍曹、脇役は米軍輸送トラックの運転手の2名です。相手はドイツの戦車1両(見た感じは米軍の軽戦車だと思いますが名称は分かりません。)とそのドイツ戦車兵及びドイツ歩兵数名です。
 サンダース軍曹を載せて移動中の米軍輸送トラックが故障か何かで道の真ん中で止まってしまいます。運転手は、トラックの下に入って修理しようとしますが、トラックが泥に沈んで運転手は挟まれてしまい身動きできなくなります。
 そこに運悪く、ドイツ軍の戦車が向こうからやってきました。
 まだ戦車はトラックに気づいていませんが、発見されるのは時間の問題です。そうなったら、大砲で撃たれるか、機銃で蜂の巣にされるか、戦車についている歩兵の銃撃されるか、なんにしても万事休すの状態になりました。
 それまで減らず口ばかり叩いていた運転手はサンダース軍曹に言います。「軍曹だけでも逃げてくれ。このままじゃ、二人とも死んじまう。」と。
 サンダースは、「待ってろ。」と言い残し、トミーガンを抱えて丘に上り戦車と戦う準備をします。
 サンダースは、まず戦車に付いている歩兵を掃射して倒し、次に戦車の転輪の間に太い丸太を差し込みまず。戦車は丸太が転輪のじゃまになり前進できません。ドイツ戦車兵は、この異常事態に対して戦車の前後進を繰り返し丸太を転輪で粉粉にします。
 そして、再び前進を続ける戦車。
 サンダースは大急ぎで駆け戻り、トラックの積み荷からオイル缶(一斗缶くらいの大きさです。)を持ちだし、ドイツ戦車に駆け寄りエンジンフードの上に置きます。
 そして、トミーガンでそのオイル缶を撃ちます。
 オイル缶からオイルが流れ出てエンジンフードの隙間からエンジンに流れ落ちます。
 エンジンに流れたオイルは過熱されついに発火し、戦車は爆発します。

 助かったサンダースと運転手。
 前線司令部から出てきた運転手は上半身に包帯が巻かれ、赤十字マークの付いた軍用車の荷台に載せられます。
 後から近づいて来るサンダース。
 サンダースは運転手が英雄として帰国することに祝いの言葉を言います。
 運転手は、命の恩人に礼を言いますが、彼が乗っている軍用車が動き出すと、「でもね軍曹。歩兵一人で戦車を相手にしようなんて、あんたまともじゃない。どうかしてるぜ!」と叫びます。
 それを聞いたサンダースがニヤっと笑う横顔でこの物語は終わります。

 実際に、歩兵が戦車にあんなに接近できるのか、オイル缶で戦車を爆破できるのか、いろいろ疑問はありますが、とにかきずっと記憶に残っている回です。

 

#テレビドラマ感想文 #コンバット #戦車対歩兵

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