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【40代】女性用風俗初体験記

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普通の40代既婚子持ちがなぜか女性用風俗に申し込んでしまい、テンパりながらもなんとか1回目の施術を終えるまでの様子を全5回でお届けします。
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最終話【40代】女性用風俗初体験記~ベッドの上の鯉編~

前回はこちらから このシリーズを最初から読む 2人別々でシャワーを浴び、私はベッドの上にうつぶせに。 ブラックコーヒー(※)なセラピストAさんが背後で何やらやっているが、何も見えない。 ※ブラックコーヒーとは、砂糖もミルクも身にまとっていない状態のコーヒーを人体にたとえたもの。詳しくは前回の記事の最後の10行くらいをお読みください。 あ、ちなみに彼のコーヒー豆もマドラーも最後まで見ていません(下ネタやめろ)。 前置きはこのくらいにして、オイルを使った通常

④【40代】女性用風俗初体験記~もう後戻りはできない編~

前回はこちら このシリーズを最初から読む やってきたのは、宣材写真と同じ雰囲気の服を着たセラピスト(以下、Aさん)さん。 顔は、最後までまともに見られなかったので覚えていない。 仮に新入社員として入社してきてもガチで気づかないくらい、本当に顔を凝視できなかった。 (そもそもプライベートでも人の目を見て話せないタイプ) ただしなんとなくの印象だけど、モザイクかかっている写真のほうがイケメンな印象だったというのが正直なところ。 でも別にイケメン狙いではないので特に問

③【40代】女性用風俗初体験記~部屋に入れない編~

前回はこちから このシリーズを最初から読む 5階に着き、部屋の前に立つ。 部屋番号がピカピカ赤く光っている。 明らかに普通のホテルと雰囲気が違う。 しかしここで、決定的な事件が起きる。 「カギ、どうやって開けるの……?」 そもそも、部屋番号のプレートにカギらしきものがついていない。 カードキーでもなさそう。 プレート差し込む場所もない。 かざしても無反応。 普通のホテルなら近くの人に「すみません、これどうやって開けるんですか~?」と明るく聞けるけど、そう

②【40代】女性用風俗初体験記~ラブホにテンパる編~

前回はこちら そもそもラブホ訪問実績が5回未満で部屋選びもパートナー任せだった私は、どうやって入室すればいいのかもわからない。もそもラブホ訪問実績が5回未満で部屋選びもパートナー任せだった私は、どうやって入室すればいいのかもわからない。 しかし、心配は無用だった。 部屋の写真と料金を載せたパネルがどどーんと掲示してあって、空いている部屋だけにランプがついているので直感的に操作ができた。 オフィシャルサイトによると、そのラブホの部屋数は29室。 そして平日真

①【40代】女性用風俗初体験記~申し込みを後悔編~

平日の10時45分。 天気は快晴。 くもひとつないあおぞら。 私は自宅の最寄り駅から電車に30分揺られ、とある中核都市にいた。 その中核都市には何度も来たことがある。 しかし、そのエリアに足を踏み入れたのは初めてだった。 そこは……。 ラブホ街。 ラブホ街は、「いかにも」ってところにあると思っていた。 回りがキャバクラとかホストクラブとかスナックとか風俗とか。 でもそこは違う。 オフィス街と駅前の喧騒の隙間にふっと生まれてしまった異空間のように、そこだけにラブホが